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【MLB契約情報】岩隈は250万ドル、インセンティブは最高で600万ドルの契約

 

マリナーズからクラブオプションを行使されてFAになった後にマイナー契約で再契約した岩隈久志が、来季メジャー昇格した場合は年俸250万ドル(約2億8,800万円)になると、米メディア「ファンラグ・スポーツ」のジョン・ヘイマン記者が自身のツイッターで報じた。

 

 

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岩隈は、これにインセンティブ出来高払い)で最高600万ドル(約6億9000万円)が付く。先発登板数などに応じて加算されていく契約だ。

 

 

岩隈のこれまでの契約金

  • 2012年 150万ドル
  • 2013年 655万ドル(650万+インセンティブ5万)
  • 2014年 650万ドル
  • 2015年 700万ドル
  • 2016年 1,350万ドル(1,000万+サインボーナス100万+インセンティブ250万)
  • 2017年 1,400万ドル

 

17年は、右肩故障などでわずか6試合の登板に終わったことから、右肩の回復を懸念して出来高の割合が多い契約になった。メジャー昇格が無かった場合は100万ドル。

 

岩隈は、右肩の負傷で5月に故障者リスト入り。結局、登板しないままシーズン中の9月27日には右肩のクリーニング手術を受けた。

 

17年の契約は、一定の条件を満たした場合に1,000万ドル(約11億円)で自動更新されるべスティングオプション。しかし、条件を満たさなかった場合は、マリナーズ側にも選択権があるものだった。

 

このオプションが有効になるには今季162イニングを投げるか、16年と17年の合計で324イニングを投げることが必要だった。昨シーズンは199イニングを投げていたため、残り125イニングで有効になるはずだった。

 

岩隈の実績をもってすれば約20試合ほど先発すれば、楽々とクリアできるオプションだったが、残念なことに今季は6試合31イニングしか投げていない。

 

16年が33試合199イニング、16勝12敗(防御率4.12)。17年、6試合31イニング、0勝2敗。

 

1,000万ドルの18年度契約は自動更新されず、マリナーズはクラブオプションを行使して契約を破棄。岩隈はFAになって、クラブ側と上のような条件でマイナー契約した。

 

岩隈は、マリナーズひと筋で、MLB通算150試合136先発で63勝39敗2セーブ。防御率3.42。WHIP1.143、FIP3.86、勝率.618、与四球率1.88、K/BB3.86はいずれも同期間のア・リーグトップ10に入る好成績だ。

 

ヘルシーな状態に戻ればマリナーズの安定した力になることは間違いない。開幕ロースターは無理でも、勝負どころの後半戦に復帰して、これまでのような数字を残せば、球団からすれば安い契約と言える。