MLBのストーブリーグも12月10日からのウィンターミーティングを前にようやく動き出してきた。
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今季、地区優勝のインディアンスに35ゲームも離されて4年連続地区4位に終わったホワイトソックスが、再建策の一つとして守備の要となる捕手ウェリントン・カスティーヨを獲得している。
オリオールズからフリーエージェント(FA)になっていたカスティーヨは、メジャーキャリア8年の30歳。今季700イニング以上マスクをかぶった捕手のなかでメジャートップの盗塁阻止率49.0%を誇る強肩だ。
New @whitesox catcher Welington Castillo had the highest caught-stealing percentage of any backstop in 2017 (min. 10 games caught). https://t.co/1C2BEeEvhj pic.twitter.com/JYcAEQzu05
— MLB Stat of the Day (@MLBStatoftheDay) 2017年12月1日
前半の5月には2度、故障者リストに入ったが、後半戦は打率.313、12本塁打、28打点と活躍。これが今回のFA契約につながった。
年間でも96試合で打率.282、20本塁打、53打点、出塁率.323、OPS.813。打撃での破壊力は、ヤンキースのゲイリー・サンチェス捕手ほどでもないが、左投手にはめっぽう強く、対左投手は打率.344、OPS.937で、サンチェスのそれをはるかに上回っている。
契約内容は、総額1,500万ドル(約16億8,000万円)で、3年目の2020年は球団側が行使権を持つ年俸800万ドル(約9億円)のオプションになっている。
ホワイトソックスは今季4人の捕手を起用したが、4人の本塁打数を足しても11本で、カスティーヨの20本を下回る。
リック・ハンGMは「ウェリントンの獲得は短期的にも長期的にもチームにプラスとなる」とコメントし、「彼の存在は若手の投手や捕手に良い影響をもたらしてくれるだろう」とコメント。
チームには、25歳でキャリア2年の若手捕手オマー・ナルバエスが今季90試合、打率.277、OPS.713、2本塁打、14打点で成長過程だが、カスティーヨはそうした若手へのお手本としても期待されている。