フィラデルフィア・フィリーズのコール・ハメルズ投手が25日、敵地で行われたシカゴ・カブス戦に先発登板。9回129球を投げ、無安打、2四球、13奪三振、無失点の成績で、自身初のノーヒットノーランを達成した。今季6勝目(7敗)。フィリーズは5対0で勝利した。
7月31日に迎えるトレード期限を前に、多数の球団が獲得に興味を示しているというハメルズ。10試合ぶりの白星を快挙で飾った左腕は、「マウンドに立つだけで楽しいんだ。でも、自分は結果を残したかった。楽しみつつ、この素晴らしいことが起こった」と喜びを露わにした。
【記録達成】フィリーズのエース、コール・ハメルズがカブス相手にノーヒットノーランを達成! pic.twitter.com/ZjFhXONtp1
— MLB Japan (@MLBJapan) 2015, 7月 26
また、9回2死の場面で、カブスの大型新人クリス・ブライアント三塁手が放ったフェンス際への大飛球を、ルーキーのオデュベル・ヘレラ中堅手が転がりながらもキャッチした瞬間を振り返り、「自分はブライアントに力負けしていたが、風が味方してくれた」とコメント。
ヘレラは8回にも「ウェブ・ジェム!」を披露しており、「彼はスーパーキャッチを2回も見せてくれた。それがチームの士気を高め、自分も奮起することができた」と仲間の援護に感謝していた。
なお、カブスを無安打無得点に抑えたのは、1965年にサンディ・コーファックス(元ドジャース)が完全試合を成し遂げて以来、50年ぶり。
また、この日バッテリーを組んだカルロス・ルイス捕手は、プレーオフを含めキャリア4度目のノーヒッター達成となっており、STATS社によるとジェイソン・バリテック(元レッドソックス)と並んでメジャー歴代最多タイとなっている。