フラッグディール・トレード情報
ポストシーズン進出へ残り1枠
厳しいヤンキース
2014年の夏は、トレード・デッドラインの7月31日までに多くの選手が動き、特に先発投手の移籍が目立った。
ポストシーズン進出をめざすチームは、この夏のフラッグディール・トレードで、誰を獲得して、どのポイントを補強したのか!?
積極的な補強を敢行したチームの主な加入選手を挙げながら、例年になく活発だったトレード市場を振り返ってみた。
■デトロイト・タイガース
先発投手 デービッド・プライス(←レイズ)
救援投手 ホアキン・ソリアー (←レンジャーズ)
混戦の地区が多かったなかで、頭ひとつ抜き出ていた中部地区のタイガースだが、好調ロイヤルズの台頭で雲行きが怪しくなってきた。
シアトル・マリナーズを含む三角トレードによって、ジャスティン・バーランダーの不調が響く先発投手陣にプライスを加え、クローザーのジョー・ネーサンが不安定なブルペンにはソリアーを獲得した。
こちらもアスレチックスと同様に、レギュラーシーズンのみならず、その先を睨んでいる。三角トレードでマリナーズへ放出したオースティン・ジャクソンに代わるセンターは、ラージャイ・デービスとエセキエル・カレーラが務める。
■ニューヨーク・ヤンキース
先発投手 ブランドン・マッカーシー(←ダイヤモンドバックス)
先発投手 クリス・カプアーノ (←ロッキーズ)
内野手 マーティン・プラド (←ダイヤモンドバックス)
ワイルドカードの残り1枠を狙っての終盤戦になる。MLB.JPによれば補強というよりは故障者の穴埋めという評価。
マッカーシーは移籍前の防御率が5点台と高く、過去7年とも故障者リストに入っている。カプアーノはレッドソックスで28試合に救援登板して防御率4.55という成績で、7月に入ったところで解雇され、マイナー契約でロッキーズに入団した。
とはいえ、移籍後のマッカーシーは好投している。ヘドリーの加入によって、三塁は攻守ともにレベルアップした。
これまで三塁を守っていた2人のうち、ヤンガービス・ソラーテはヘドリーの交換要員としてパドレスへ移り、ケリー・ジョンソンはドルーと交換にレッドソックスへ去った。
ドルーはこれまでの遊撃ではなく、マイナーリーグでも未経験だった二塁を守っている。オフにはヘドリーらとともにFAとなるので、残留してデレク・ジーターから正遊撃手の座を引き継ぐかどうかはわからない。
プラドの契約はあと2年残っており、2015年以降も内外野を守るユーティリティとして重宝しそうだ。