フラッグディール・トレード情報
投手陣に重厚な布陣 緻密な野球で見逃せないチーム
2014年の夏は、トレード・デッドラインの7月31日までに多くの選手が動き、特に先発投手の移籍が目についた。
各チームがスケジュールの3/4を消化し、いよいよ第4クォーターに入った。
ポストシーズン進出をめざすチームは、この夏、誰を獲得して、どのポイントを補強したのか!?
積極的な補強を敢行したチームの主な加入選手を挙げながら、例年になく活発だったトレード市場を振り返ってみよう。
■アスレチックス■
- 先発投手 ジェフ・サマージャ(←カブス)
- 先発投手 ジェーソン・ハメル(←カブス)
- 先発投手 ジョン・レスター (←レッドソックス)
- 外野手 ジョニー・ゴームズ(←レッドソックス)
- 外野手 サム・フルド (←ツインズ)
名GMビリー・ビーンが、ワールドチャンピオンを射程圏内にロックオンしたトレードに出た。
7月上旬にサマージャとハメルを一挙に獲得したのにとどまらず、月末にはポストシーズンにめっぽう強い左腕ジョン・レスターも手に入れ、前半戦にリーグ1位の防御率3.13を残した先発投手陣をさらにグレードアップした。
30歳にして開花したジェシー・チャベスをブルペンに回し、新加入の3投手にソニー・グレイとスコット・カズミアーが並ぶローテーションは圧巻だ。こうなれば、狙いはワールドチャンピオンしかない。
レスターらを得たトレードで、レフトを守っていたセスペデスを放出したが、攻撃の穴埋めにはゴームズ、守備の穴埋めにはフルドを加えている。
フルドは4月下旬にウェーバー経由でツインズに移るまでアスレチックスでプレーしており、3カ月で出戻った。
ゴームズも2012年をアスレチックスで過ごしている。昨年のワールドシリーズ第4戦での値千金の逆転3ランは記憶に新しい。