MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

MLB2023 「カムバック賞」はヘンドリックスとベリンジャーが受賞

 

2023年シーズンの最優秀選手(MVP)は、ア・リーグ大谷翔平エンゼルス)、ナ・リーグはロナルド・アクーニャjr.(ブレーブス)が選出されたが、個人的には「カムバック賞」に注目している。復活を遂げた、いわゆる「苦労人」たちに贈られる賞だからだ。

 

 

MLB2023  AWARD  

 

 

2005年から始まったこの賞の表彰は、各球団から1名ずつ、合計30名の候補者が選出され、MLB公式サイトで各球団の番記者を務める30名の記者によって受賞者が決定されるが、その選出方法には違和感がある。というのも同じチームに2人以上の候補がいる場合もあるからだ。


しかし、そんなことよりも受賞者を称えることにする。今季のカムバック賞の受賞者は、ナ・リーグコディ・ベリンジャーカブス)。ア・リーグは、リアム・ヘンドリックスホワイトソックス)が選出された。

 

 

ヘンドリックスは、ステージ4のガン(非ホジキンリンパ腫)を克服してマウンドに戻ってきた34歳のリリーバー。

 

ベリンジャーは打撃不振からドジャースをノンテンダーFAになったかつてのワールドシリーズMVP男。

 

2人とも多くを説明しなくともメジャーリーグファンにはお馴染みの選手だが、ヘンドリックスは復帰後、右ひじを痛めたため、今季は5試合しか登板できず、2勝0敗1セーブ、防御率5.40に終わり、8月にはトミー・ジョン手術。

 

あまりカッコよくない終わり方だったが、困難を克服して戻ってきた彼に拍手を送りたい。


ホワイトソックスの選手がこの賞を受賞するのは2006年のジム・トーミーに続いて2人目らしい。

 

 




ベリンジャーは、カブスに拾われて打率.307、26本塁打、97打点、20盗塁、OPS.881と見事にバウンスバックした。


カブスの選手がこの賞を受賞するのは初めてらしいが、市場価値を取り戻して今オフのFA市場でも上位にランキングされている。

 

強打の左打者を探しているヤンキースが注目しているという噂がある。