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【MLB移籍情報】MLB公式サイトによる今オフFA選手TOP25 大谷1位 山本は2位 16位に今永

 

10月6日に「The Sporting News」による今オフのフリーエージェント(FA)選手ランキングを紹介したが、今回はMLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者によるFAランキングTOP25を紹介したい。

 

 

MLB移籍情報

 

 

FA期間は全日程が終了後の5日後から(5日間は元所属チームとの独占交渉期間)スタートする。

 

21世紀のヒーロー大谷翔平がFA市場で最大の注目なのは間違いない。来季、大谷がどのチームのユニフォームを着て開幕を迎えるかは世界的に注目されるトピックだ。


右肘に手術を受けたことはマイナス要因にはなるが、それでもMLB史上最大の契約を結ぶことはほぼ間違いないと見られている。

 

ただ、大谷ファンとしては契約金額より大谷が望む条件を受け入れてくれる球団に移籍してほしい。

 

MLB公式サイトのマーク・フェインサンドは「打撃面だけでも9年3億6000万ドルの契約を勝ち取ったアーロン・ジャッジと比較できるレベルにあり、大型契約を手にするだろう」と評価している。

 

一方、今オフにポスティング制度を利用してメジャーリーグへ移籍するとみらる山本由伸については2位評価。

 

山本の実績を紹介しながら契約先としては、ドジャース、メッツ、レッドソックスの3チームを挙げている。

 

これは筆者の個人的な見解だが、山本に関してはクオリファイング・オファーによるデメリットもないのでポスティング公示されれば年内に決まるだろう。

 

 

MLB公式サイトが選んだFA選手トップ25

 

1 大谷翔平(DH/先発投手)

2 山本由伸(先発投手)

3 ブレイク・スネル(先発投手)

4 コディ・ベリンジャー(外野手)

5 アーロン・ノラ(先発投手)

6 ジョシュ・ヘイダー(クローザー)

7 ソニー・グレイ(先発投手)

8 ジョーダン・モンゴメリー(先発投手)

9 J.D.マルティネス(DH)

10 マット・チャップマン(三塁手

11 ホルヘ・ソレア(外野手)

12 クレイトン・カーショウ(先発投手)

13 エデュアルド・ロドリゲス(先発投手)

14 李政厚(イ・ジョンフ)(外野手)

15 ルルデス・グリエルJr.(外野手)

16 今永昇太(先発投手)

17 テオスカー・ヘルナンデス(外野手)

18 リース・ホスキンス(一塁手/左翼手

19 ルーカス・ジオリト(先発投手)

20 ジャリエル・ロドリゲス(救援投手)

21 ウィット・メリフィールド(UT)※

22 ジャイマー・キャンデラリオ(三塁手

23 ジャック・フラハティ(先発投手)

24 ハンター・レンフロー(外野手)

25 ハリソン・ベイダー(外野手)

※UT=内外野のユーティリティープレーヤー

 

 

「The Sporting News」によるTOP10

 

1.  大谷翔平(DH/先発投手)

来シーズン中の年齢は29歳。 巨大な市場価値。世界的アイコン。これに個人的には人間性などを加味したい。大谷の移籍ほどリーグにインパクトを与えるものはないだろう。★移籍候補先はドジャース、メッツ 。西海岸の球団。


2.  山本由伸(先発投手)

来シーズン中の年齢は25歳。ポスティング制度を利用してメジャー移籍する予定。海外移籍に伴う多少のハードルは問題にはならないはずだ。

 

たとえば、千賀滉大の日本における最後の3年間と山本の直近3年間を見比べてみよう。もちろん、千賀は山本とは異なるタイプの投手であるが、レベルを比較するには好対象だろう。クオリファイング・オファーによるデメリットもない。


▽千賀 (年齢: 27-29)

2020: 防御率2.20、9イニング平均奪三振数 10.9、WHIP 1.176
2021: 防御率2.67、9イニング平均奪三振数 9.4、WHIP 1.051
2022: 防御率1.89、9イニング平均奪三振数 9.7、WHIP 1.041

 

▽山本 (年齢: 22-24)


2021: 防御率1.39、9イニング平均奪三振数 9.6、WHIP 0.847
2022: 防御率 1.68、9イニング平均奪三振数 9.6、WHIP 0.927
2023: 防御率1.21 、9イニング平均奪三振数 9.1、WHIP 0.866


千賀は、28試合に先発し、防御率2.96、9イニング平均奪三振数 10.8, WHIP 1.22の成績を残した。メッツの先発ローテーションを1年間支えた。

 

千賀と山本の直近3シーズンのスタッツをみれば山本をこのリストで2位に推す理由が理解できる。さらに驚くべきことに、山本はまだ25歳だ。FA市場に入る他の投手より数年は長く活躍できるはずだ。


3.  アーロン・ノラ(先発投手)

来年の6月に31歳になるノラは2022年の防御率3.25から今季は4.49に落とした。ただ、2018年シーズン以来、誰よりも多くの先発登板を務めてきた。この分野ではトップのゲリット・コールに7イニング少ないだけである。

 

先発投手の投球イニング数が大きな意味を持つ現代野球において、ノラはフリーエージェント市場にいる他の先発投手のなかで群を抜いている。

★移籍候補先トップ3 フィリーズカージナルスレッドソックス

 

4.  ブレイク・スネル(先発投手)

来シーズン中の年齢31歳。個人的にはノラよりスネルを上位にしたい。サイヤング賞級の活躍をしたシーズンを終え、絶好のタイミングでフリーエージェント市場に入ることになる。

★移籍候補先トップ3 カージナルスレッドソックスヤンキース


5.  ジョシュ・ヘイダー(クローザー)

来シーズン中の年齢30歳。ヘイダーは2023年シーズンに見事な復活を遂げ、球界屈指のクローザーとの評価を取り戻した。防御率1.28、33セーブ。

 

全盛期を過ぎてしまったかもしれないが、9イニング換算の奪三振率13.6は抜群の数字だ。そしてFIPが2.69であることも、防御率の数値が不自然でないことを示している。

★移籍候補先トップ3 フィリーズ、レンジャーズ、パドレス


6.  コディ・ベリンジャー(外野手)

来シーズン中の年齢28歳。ベリンジャーはドジャースでも人気の選手だったが、カブスにいせきしてバウンスバックした。

★移籍候補先トップ3 カブスヤンキース、レンジャーズ


7.  エドゥアルド・ロドリゲス(先発投手)

来シーズン中の年齢31歳。ロドリゲスはオプトアウトの権利を持っており、それを行使するものと予想される。タイガースと新たな契約を結び直すことも十分考えられる。この夏、ロドリゲスはドジャースへのトレードを拒否した。自身も家族もデトロイトとチームを気に入っているのだ。

★移籍候補先トップ3 タイガース、レッドソックスフィリーズ


8.  マット・チャップマン(三塁手

来シーズン中の年齢31歳。

★移籍候補先トップ3 カブスヤンキースドジャース


9.  ソニー・グレイ(先発投手)

来シーズン中の年齢34歳。

★移籍候補先トップ3 ツインズ、カージナルスレッドソックス


10.  ジョーダン・モンゴメリー(先発投手)

来シーズン中の年齢31歳。

★移籍候補先トップ3 レンジャーズ、レッドソックスカージナルス

 


TOP10を紹介したが、この中では2位の山本由伸と10位のジョーダン・モンゴメリーがクオリファイング・オファーの対象外だ。