大谷翔平が日本の月曜朝に明るい話題を届けてくれた。大谷の9試合ぶりの41号本塁打が決勝弾になってエンゼルスがアストロズとの同地区対決GAME3にようやく勝利。同カードは既に連敗して負け越しが決まっていたが3連敗スイープだけは回避した。
大谷翔平NEWS
大谷翔平投手は13日(日本時間14日)、敵地でのアストロズ戦に「2番DH」でスタメン出場。試合前には次回登板の回避が発表されていたので、TWP(TWO-WAY PLAYER)として疲労の蓄積が心配されたが、チームの主軸打者として打撃面で勝利に貢献している。
9試合37打席ぶりとなる41号ソロ弾は、センター方向へ、推定飛距離448フィート(約136.5メートル)も飛ばす豪快な一発だった。高めスライダーを捉えた打球は、大谷弾独特のハイフライボールで、ミニッツメイド・パークのバックスクリーン上端を直撃した。
【 #エンゼルス 】#大谷翔平 チームを勝利に導く第41号ソロホームラン💥
— MLB Japan (@MLBJapan) August 14, 2023
飛距離448フィート(136.6m)の大きな1発を放ち、エンゼルスは1点差で勝利を収めました👏#日本人選手情報https://t.co/NaQUq7UfJV pic.twitter.com/aaOutEpjG3
「AT&Tスポーツネット」の実況トッド・カラス氏は、大谷が打った瞬間に「ワオ! バックスクリーンの上端に当たりました」と大谷のド迫力に興奮のコメント。
解説を務めたジェフ・ブラム氏(元ナショナルズほか)も、「試合で(同球場の)バックスクリーン上端に当たる本塁打を私が見たのは、ヨルダン・アルバレスと、このショウへイ・オオタニだけです」と驚嘆した様子だった。
この日の大谷は3打数1安打1打点、1盗塁の活躍でチームの3連敗阻止に貢献した。これで打者としての今季通算成績は打率.305、41本塁打、84打点、OBP.408、OPS1.073となった。
Sho Stolen Base 17✅
— Anaheim Sports (@AnaheimSports1) August 13, 2023
Shohei Ohtani steals his 17th base in the 9th inning against the Houston Astros at Minute Maid Park. Ohtani heads to 3rd on a throwing error. ⚔️
Credit: Ballys#大谷翔平 #Ohtani #Angels #GoHalos pic.twitter.com/A4Hg9N3oA9
エンゼルスは若手右腕チェイス・シルセスが5回無失点と好投。それをランサポートしたのが大谷で、チーム全体で4安打だっただけに大谷の41号弾は値千金の一撃だった。
シルセスは5イニングで降板したが、その後のホセ・ソリアーノ、レイナルド・ロペス、マット・ムーア、カルロス・エステベスがアストロズ打線を1点に抑える好投。エステベスに25セーブ目が付いた。
なお、この試合の前に大谷の次回登板が回避されることをエンゼルスのネビン監督が公表。大谷からの自己申告で「腕の疲労」という理由も明かされた。
シーズンもここまで来ると普通のプレーヤーでも疲労は蓄積するものだが、TWPを続ける大谷は今季2試合を欠場しただけ。
大谷は抜群の自己管理能力で、コンディションが万全でないなかでも好投を続けてきた。
直近3試合で合計19イニングを投げ、失点はわずか1(自責点0)。その直前に3試合連続5失点で防御率が3.71まで悪化したが、直近3試合の好投で3.17まで向上していた。
今後の終盤戦を考えても数試合は様子を見ながら登板したほうが良いが、僅かながらでもプレーオフ進出の可能性が残るチームだけに責任感の強い大谷のことを考えると、この決断は悔しい思いだったに違いないだろう。
その分、打撃でチームに貢献しているのだから「男・大谷翔平」は背中で引っ張るスーパースターだと言える。それでいて何とも言えない清々しさが彼には漂っているから魅力は尽きない。