パイレーツの筒香嘉智内野手とカブスの鈴木誠也外野手が、ともに2安打をマークして存在感をアピールし、チームの勝利に貢献した。
MLB2022 筒香も復帰即マルチ安打
腰部の筋肉損傷ということで負傷者リスト(IL)入りしていたパイレーツの筒香嘉智内野手が5日(日本時間6日)、本拠でのヤンキース戦に「5番・一塁」でメジャー公式戦に復帰。
筒香は、5月24日のロッキーズ戦以来のメジャー復帰となったが、6月21日からの傘下3Aインディアナポリスでは計9試合に出場し、25打数11安打で打率.404。グランドスラムを含む2本塁打を放って調子を上げていた。
今季は打率.177、本塁打2、打点15と結果を出せていなかった筒香は、昨年の秋と同じ“崖っぷち”状態。この成績がこのまま続くとロースター枠を空けるために、いつDFA(事実上の戦力外通告)されてもおかしくないだけに、とりあえずはホッとした。
42日ぶりの出場だったこの試合では、2回の第1打席は遊ゴロに倒れたが、4回の第2打席、ヤンキースの先発右腕ジェイムソン・タイロンの2球目チェンジアップを中前へ弾き返した。
3点リードで迎えた6回の第3打席は、一死2塁で2番手左腕ルーカス・リットキーの高めカットボールをコンパクトに弾き返す左前安打。
本来の逆方向へのクリーンヒットが出たので調子の良さがわかる。
筒香に求められる長打が出ないとDFAになる可能性も
ただし、筒香に求められている長打が出ていないので、時間がない筒香にとっては1試合でマルチ本塁打をマークするぐらいのインパクトを残す活躍に期待する。
鈴木誠也は2試合連続の本塁打
本塁打と言えば、昨日から復帰の鈴木誠也が今日のブリュワーズ戦でもフロントドアに入ったシンカーをうまく捉えて技ありの6号本塁打を左翼ポール際に運んだ。
【 #カブス 】#鈴木誠也 レフトへ第6号勝ち越し2ランホームラン🥰 昨日のランニング本塁打に続いて復帰後2試合連続HRとなり、この後タイムリーも放っています💪#日本人選手情報 pic.twitter.com/uAd4vNvrJ7
— MLB Japan (@MLBJapan) July 6, 2022
相手の投手は、ジェーソン・アレクサンダーという右腕だったが、あのコースを本塁打されたら次からフロントへは責められないだろう。
鈴木は6回の第4打席にも追い込まれてから左腕ブレント・スーター投手の投じた外角低めのチェンジアップに上手く反応。左前へダメ押しのタイムリーを放った。
鈴木のマルチ安打は今季7度目だった。
この試合の鈴木は、5打数2安打3打点(1本塁打)で、今季は打率.257、出塁率.349、長打率.473、OPS.822となっている。