これも凄いサプライズだった。ブレーブスは前日トレードで獲得したばかりのマット・オルソンと8年という長期の契約を結んだ。
MLB契約情報
MLB公式サイトによると現地15日、アスレチックスからトレードで獲得したマット・オルソン一塁手の入団記者会見を開き、その場で8年1億6800万ドル(オプション1年)の契約延長を発表した。
契約の内訳は?
この契約は今季が1500万ドルで、2023年が2100万ドル、2024年以降は毎年2200万ドルで2030年が年俸2000万ドルの球団オプション(バイアウトなし)ということだ。
「このチームはワールドシリーズ制覇を成し遂げたばかりで、優秀な若手選手が多くいます。私の故郷であり、私の家族もアトランタに住んでいます。いいところを挙げ始めたらキリがないですね」とオルソン。
現在27歳。地元ジョージア州パークビュー高校出身で地元でも温かく迎えられるだろう。そして8年契約が終了する2029年には35歳。故郷で野球人生を全うすることになりそうだ。
オルソンの獲得にはシェイ・ランジェリアーズ、クリスチャン・パチェ、ライアン・キューシック、ジョーイ・エステスという4人のプロスペクトを差し出したブレーブス。
フリーマンとの再契約の可能性は消滅
これで2020年MVPのフレディ・フリーマンとの再契約を結ぶ可能性も完全に消滅した。
オルソンは単純計算で年平均2100万ドル。フリーマンとの再契約には年俸3000万ドルは必要と予想されているだけに、ブレーブスは高くなるペイロールを少しでも抑えて地元出身の選手を獲得。
オルソンとの長期契約は、長期的な視野でみれば人気の面でも戦力的にも遜色のないものになるだろう。
そういえばダンズビー・スワンソンもジョージア州出身でオルソンとは同期だ。
2019年以降だけでいえばオルソンのスタッツは凄い
ここでも紹介したが、オルソンは2018年から2年連続でゴールドグラブ賞を受賞。
昨季は、アスレチックスで156試合に出場して打率.271、39本塁打、111打点、OPS.911という成績を残した。彼の数年間の活躍は、下のMLB Statsを見れば一目瞭然だろう。
Matt Olson is on his way to his home state of Georgia. pic.twitter.com/Y6CKmNoJjS
— MLB Stats (@MLBStats) March 14, 2022
好守備も魅力のオルソン
打撃部門でも数字を残しているが、2019年には守備の名手に与えられる「フィールディング・バイブル・アワード」も受賞している。
どこかの(手首を)骨折した選手と比べても故障歴も少ない。
プロスペクト4人を差し出した対価は大きいが、地元ジョージア出身オルソンの27歳の若さを考えるとその対価の大きさも契約も納得できる。
The hometown threads look good on you, @mattolson21 🤩#ForTheA pic.twitter.com/3Fn1ovKoQY
— Atlanta Braves (@Braves) March 15, 2022