MLBオールスターは単なる顔見せ興行的なイベント
大谷翔平の「オールスター」出場が決まった。前半戦の活躍を考えると当然のことだが、野手では久しぶりなので、まずは「おめでとう」と祝福したい。
まずは1年間の実績を作ってから、出場は来季以降でもできる
大谷の試合(対ヤンキース戦)が雨のために中止になったので、ネタもないことからこの話題を取り上げることにした。選出された選手の詳細はMLB公式サイトやスポーツメディアで確認していただきたい。
とりあえず、エンゼルスからは大谷翔平、マイク・トラウト、ジャレッド・ウォルシュが選ばれた。
ハッキリ言おう。人気低迷のMLB。そのMLB機構を盛り上げるためのオールスターなんて放映権を持つメディアのメリットや開催地の多少の経済効果だけなので全く関心がない。
メジャーリーグファンだが、オールスターは単なる顔見せ興行的なイベントで面白くない。視聴率も悪いはずだ。
選手の立場になって考えれば試合以外にもセレモニーなどに参加する事で必要以上に疲労が蓄積し、大事な後半戦に成績を落とせば本末転倒だろう。
今後の契約に影響する選手もいるだろう。ポストシーズンなどで活躍すれば、正念場に強いというイメージで契約時のプラス要素になるが、オールスターで活躍しても効果は薄い。みんなすぐに忘れる。
それよりも後半戦に失速すればメディアなんてすぐに手の平を返す。ファンの期待に応えるのも大事だが、まずは1年間で確かな実績を作る。大谷なら今後、何回でも出場する機会があるはずだ。
現に、コンディショニングを理由に参加しても試合には出ない選手もいる。
長期の連戦が続くMLBの過密日程の中で「オールスター・ブレイク」は体を休めたほうがいい。お祭りよりレギュラーシーズンのほうが大事だからだ。
大谷が出たがっているので、これも経験かも知れないが、大谷はメジャーにきてから手術が多かったので体調管理が心配だ。
MLBが政治介入してうさん臭い事に・・・問題が多い開催地変更
2021年のオールスター・ゲームは7月13日(現地時間)にブレーブスの本拠地トゥルイスト・パークで行われる予定だった。また、史上初めてドラフトがオールスター関連のイベントのなかに組み込まれ、7月11~13日(現地時間)に行われる予定だった。
ところが今季の「オールスター・ゲーム」は急遽、ジョージア州アトランタの開催からコロラド州に変更された。
その理由が納得いかない。様々な意見もあるだろうが、私の個人的な考えでは、メインストリームのメディアはバイデン氏(民主党)支持のため、自分たちに不利な事や都合の悪いことは一切報じていない。
昨年の「アメリカ大統領選」は、11月3日の投票日までに、郵便投票や期日前投票に関して、44州で300件以上の訴訟が提起されていた。
激戦州での投票率の異常な高さ(例えば、ウィスコンシン州での今回の投票率は90.2%で前回の同州の選挙での60%台を大幅に上回っている)。
ほかにも、例えば、ペンシルバニア州では今回の選挙の無効投票の割合は0.03%、ジョージア州では拒否率が0.2%にすぎなかった。一方、2016年の大統領選時の拒否率は6.4%だった。郵便投票での無効票があまりに少なすぎる。ほとんどがバイデン票だったという。
そしてジョージア州はじめ、いくつかの州で大統領選の不正選挙が行われた。不正の現場が監視カメラで撮影されて公開された。そうした不正は裁判で公開され、今後、暴かれていくに違いない。
とくにジョージア州では不正を州務長官が認めた。そして、民主主義の根幹である選挙の「不正」をなくすために「身分証明書提示」を定めるなど、法制化する動きが広がっている。
これはテキサス州やアリゾナ州など、共和党の「レッドステイト」と呼ばれる州が中心だが、カリフォルニア州のような民主党支持者が多い「ブルーステイト」でさえ、法案提出の動きがあった。
これには一部の企業(コカコーラ社など)も反発した。ただ、その企業でも自社の株主総会等では「身分証の提示」を要請している。それが、選挙ではだめというのはダブルスタンダードではないだろうか?
スポーツが政治に介入して事もあろうに・・・
これに対してMLBが「マイノリティの投票を制限する」などと、本来の意味を都合よく捻じ曲げて異議を唱え、その制裁としてジョージア州から「オールスター」の開催地を強引に変更した。
政治に介入してほしくなかった。「不正を無くすための法案」という趣旨を変に捻じ曲げているとしか言いようがない。
ボールを変えたり、シーズン中に投手の粘着物質を取り締まり出したり、コロナのパンデミックの影響もあったが、労使交渉が長引いて60試合制の短縮シーズンになったり、MLBは何かと評判の悪いロブ・マンフレッド・コミッショナーを変えたほうがいいかも知れない。