MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

MLB2020 ブルペンが崩壊したチーム ワースト10

 

近代野球、特にメジャーリーグにおいて分業化が進み「ブルペン」の重要性は言うまでもないことだ。そこで今回は、ブルペンのランキングを紹介したいが、いつもとは視点を変えてパフォーマンスの悪かったチームの「ワースト・ランキング」を紹介したい。

 

防御率でもよかったのだが、チームの勝利にどれだけ貢献したのか、というファングラフスのWAR(fWAR)という指標をもとに最悪だったチームを紹介する。

 

 

R NAME fWAR ERA FIP

 

21位 ヤンキース 0.7 4.51 4.69

22位 メッツ 0.5 4.60 4.74

23位 ナショナルズ 0.5 4.68 4.79

24位 ダイヤモンドバックス -0.2 4.60 4.83

25位 ジャイアンツ -0.6 4.24 4.78

26位 ロッキーズ -0.6 6.77 5.56

27位 レッドソックス -0.6 5.79 4.92

28位 フィリーズ -0.9 7.06 5.56

29位 マーリンズ -1.4 5.50 5.65

30位 マリナーズ -1.4 5.92 5.81

 

ERA防御率FIP(Fielding Independent Pitching)とは、チームの守備力や運に左右されず、投手の純粋な能力を表すことができる指標。

 

 

ちなみに、ブルペンMLB30チーム中1位はレイズでfWAR3.6、防御率3.37防御率だけで比べるとドジャースのERA2.74が全体1位だった。

 

フィリーズ防御率.706はまさに「崩壊」状態だろう。これではマット・クレンタックGMが解任されても仕方がない。

 

2014年のサンフランシスコ・ジャイアンツ、2015年のカンザスシティ・ロイヤルズワールドシリーズ制覇は「ブルペン重視」のトレンドを生み出した。その結果、多くの優勝を争うチームが、ブルペンの強化を重視するようになった。

 

低予算のチームでもブルペンをフル回転させることで、タイトルを獲得できることを証明して見せた。

 

2013年のレッドソックス田澤純一上原浩治が試合の公判を作ってチームを勝利に導いた。考えてみれば2001年のマリナーズもメジャー記録に並ぶシーズン116勝を挙げたが、ジェフ・ネルソンとアーサー・ローズの左右の強力セットアッパーコンビ、クローザーを務めた佐々木主浩らバックエンドの3投手は素晴らしかった。

 

シーズン40~50本塁打を打つ打者を揃えるよりも1回を無失点で抑えてくれるリリーバーたちの方が、華やかさはないが、コストも抑えられ、勝利に直結しているような気がする。