MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

MLB公式サイトが選んだ「先発ローテーション」トップ10チーム

コロナ禍で異例の60試合シーズンになるメジャーリーグだが、短期決戦では極めて重要な各チームの先発ローテーションをメジャーリーグ公式サイトのアンソニーカストロビンスがランク付けしている。

 

 

カストロビンスが選出したトップ10

 

1位:ナショナルズ

1. マックス・シャーザー

2. スティーブン・ストラスバーグ

3. パトリック・コービン(左)

4. アニバル・サンチェス

5. オースティン・ボース

 

ナッツは18年、エースのシャーザーがシーズン300奪三振を達成するなど、最多勝最多奪三振の投手2冠に輝き、19歳でメジャーデビューを果たしたフアン・ソトが22本塁打を放った。

 

オフには主力打者だったハーパーがFAで退団したが、長打力のある二塁手ブライアン・ドジャーやベテラン捕手カート・スズキを獲得し、FA市場の先発選手でもトップレベルとされていた左腕パトリック・コービンを獲得して投手力を強化した。

 

19年は開幕から50試合で19勝31敗と出遅れたが、ストラスバーグ、シャーザー、コービン、アニバル・サンチェスらも残留して安定感は抜群。大きく崩れることもなく、ワイルドカードからプレーオフの常連ドジャースカージナルスを破って初のリーグ制覇。

 

そしてワールドシリーズアストロズを破り、球団創設51年目にして初の世界一に到達した。シリーズ史上初の全試合敵地での勝利で、ワシントンのチームが世界一になったのはセネタース以来、95年ぶりのことだった。

 

今季はコロナ禍で3名が出場辞退を宣言しているが、先発ローテーションのメンツは残り、ブルペンジャイアンツFAのウィル・ハリスを追加してアップグレードしている。

 

 

2位:レイズ

1. チャーリー・モートン

2. ブレイク・スネル(左)

3. タイラー・グラスノー

4. ライアン・ヤーブロー(左)

5. ヨニー・チリーノス

 

チームトップの20セーブ、防御率2.31、与四球率1.7、奪三振率12.3だったクローザーエミリオ・パガンをトレードで放出し、ニック・アンダーソンやディエゴ・カスティーヨらがクローザー候補となる。 

 

新クローザー候補のニック・アンダーソンはメジャー経験1年だが、19年は2球団合計で68試合65イニング、5勝2敗1セーブ、防御率3.32、110奪三振を記録した。

 

100マイル近いフォーシームと2種類のスライダー、ブレーキの利いたカーブで奪三振率15.2と高く、制球もレイズに移籍後は与四球率が3.3から0.8と大幅に改善している。そのほかのブルペン陣に移動はない。 

 

監督の采配も大きいがMLB30球団中、防御率4位だった先発ローテーションは、モートンスネルの左右のエースに加えて若手26歳の右腕タイラー・グラスノーで昨年と同じ顔ぶれ。

 

開幕が遅れた影響で19年8月29日に左肘の遊離体除去手術を受けたスネルも完全な形で復帰できるのが大きい。

 

 

3位:レッズ

1. ソニー・グレイ

2. ルイス・カスティー

3. トレバー・バウアー

4. ウェイド・マイリー(左)

5. アンソニー・ディスクラファーニ

 

投手陣はカスティーヨ、トレバー・バウアー、ソニー・グレイ、アンソニー・デスクラファニらが先発陣の中心で、クローザーには剛腕ライセル・イグレシアスが控える。グレイが開幕投手に指名されている。

 

4位:インディアンス

1. シェーン・ビーバー

2. マイク・クレビンジャー

3. カルロス・カラスコ

4. アダム・プルッコ

5. ザック・プリーサック

 

長年チームを支えた18年の20勝投手のコーリー・クルーバーをトレードで放出。規定投球回数未到達ながら防御率2点台と安定した投球を披露したマイク・クレビンジャーを中心に、ビーバー、カルロス・カラスコ、ザック・プリーサック、アダム・プルッコらが先発陣を形成し、クローザーのブラッド・ハンドにつなぐ。

 

5位:ドジャース

1. クレイトン・カーショ=(左)

2. ウォーカー・ビューラー

3. フリオ・ウリアス(左)

4. アレックス・ウッド(左)

5. ロス・ストリップリング

 

前田健太が移籍し、新加入のデービット・プライスが出場辞退を表明しているが、それでも他球団とのバランスを考えると優位に立っている。

 

6位:ヤンキース

1. ゲリット・コール

2. 田中将大

3. ジェームス・パクストン(左)

4. J・A・ハップ(左)

5. ジョーダン・モンゴメリー(左)

 

コールを軸にこの数年間では、おそらく最高の布陣だろう。

 

7位:レンジャーズ

1. ランス・リン

2. マイク・マイナー(左)

3. コリー・クルーバー

4. カイル・ギブソン

5. ジョーダン・ライルズ

 

投手陣は、クルーバーの加入など先発投手を中心にオフに大幅なテコ入れをした。

 

8位:メッツ

1. ジェイコブ・デグロム

2. マーカス・ストローマン

3. リック・ポーセロ

4. スティーブン・マッツ(左)

5. マイケル・ワカ

 

9位:アストロズ

1. ジャスティン・バーランダー

2. ザック・グレインキー

3. ランス・マカラーズJr.

4. ホゼ・ウルキディ

5. ジョシュ・ジェームス

 

10位:カージナルス

1. ジャック・フラハティ

2. ダコタ・ハドソン

3. アダム・ウェインライト

4. マイルズ・マイコラス

5. カルロス・マルティネス