MLB契約情報
ストラスバーグが7年2億4500万ドルで合意
今季のワールドシリーズでナショナルズを球団初のワールドチャンピオンに導いてMVPに輝いたスティーブン・ストラスバーグ投手がナショナルズと再契約に合意した。
契約内容は、現時点でFA投手最高額の7年2億4500万ドル(約270億円)。年平均でもダイヤモンドバックスがザック・グリンキー(アストロズ)と契約した約3440万ドルをも上回る史上最高額になる。代理人はスコット・ボラス氏。
この情報は最初にESPNのジェフ・パッサン氏が伝えている。ゲリット・コールの契約が控えているため、これは暫定的にトップということで今後更新される可能性がある。
Stephen Strasburg’s deal with the Washington Nationals is for seven years and $245 million, a source tells ESPN.
— Jeff Passan (@JeffPassan) December 9, 2019
2016年5月にナショナルズと7年総額1億7500万ドル(約189億円)で契約延長を結んだストラスバーグだが、この契約には、3年目のシーズン終了後に残り4年間の契約を破棄してフリーエージェント(FA)になれるオプトアウト条項が付けられていた。
契約は残りの4年間で1億ドルだったが、今回の契約で、年平均に換算して1000万ドルの増額を勝ち取った事になる。
31歳の右腕は今季、スリークォーターから平均球速95.5mph(約153.7km/h)フォーシームを武器に5月2日のカージナルス戦では、史上最速(通算1272回1/3)で通算1500奪三振を達成。
33試合の先発で209イニングを投げて18勝6敗、防御率3.32、WHIP1.038、奪三振率10.8、与四球率2.4、rWAR6.5。勝利数と投球回数で自己記録を更新している。
2009年MLBドラフトのナショナルズ1巡全体1位指名。ドラフト指名選手の交渉期限直前の8月17日深夜、ナショナルズとドラフト史上最高となる4年総額1510万ドルで契約している。
健康面にリスクあり、フル稼働は2年間だけ
こんなことを書けばナッツファンに怒られるかもしれないが、心配なのは今後の故障だろう。故障歴は、11年のトミー・ジョン手術をはじめ2010年からその手術を除いても8回故障しており、フル稼働したのは2014年と今季だけだ。ポテンシャルは証明されているが、問題は健康面だろう。
ナショナルズは、昨オフに主砲のブライス・ハーパーをFAで失ったが2年続けて投打の柱を失うことは、とりあえず避けたかったのかもしれない、ワールドシリーズは制したものの3年ぶりの地区制覇に向けてマックス・シャーザー、パトリック・コービンとストラスバーグの3本柱はとりあえずキープできた。