ゲリット・コールの争奪戦には敗れたエンゼルスが今オフのフリーエージェント(FA)選手の中で注目の野手であるアンソニー・レンドンと契約している。このニュースは最初にMLBネットワークのジョン・ヘイマンが伝えた。
MLB契約情報
契約内容は7年総額2億4500万ドル。年平均は3500万ドル。彼も敏腕代理人スコット・ボラス氏のクライアントで、これでボラス案件は、この冬4人目の大型契約になった。
コール: $324M.
レンドン: $245M.
ストラスバーグ: $245M.
ムスターカス: $64M.
合計: $878M.(約953億円)
Angel in the infield.
— MLB (@MLB) December 12, 2019
Anthony Rendon reportedly agrees to 7-year, $245M deal with Los Angeles, per @JonHeyman. pic.twitter.com/zFzKrcA6BW
レンドンの年3500万ドルは、エンゼルスでは、マイク・トラウトの約3767万ドルに次いで2番目の高額契約。これにアルバート・プホルスの2900万ドル、ジャスティン・アップトンの2100万ドル、アンドレルトン・シモンズの1514万ドルが加わり、この5人だけで約1億3800万ドルになる。
この額はレイズなど数球団の総年俸を超えることになるが、シモンズは20年終了後にFA、プホルスは21年、アップトンが22年終了後にFAになる。
昨日も不良債権化していたベテラン内野手ザック・コザートとマイナーの内野手をジャイアンツへトレードで放出。コザートの来季年俸だった1266万ドルを軽減している。コザートは17年オフに3年契約3800万ドルで契約したが、エンゼルス移籍後の2年間で96試合の出場で打率.190だった。
29歳のレンドンは、11年のMLBドラフト1巡(全体6位)でナショナルズが指名。13年にデビュー。14年には正三塁手として定着。この3年間は打率3割以上をキープ。とくに今季は打率.319(リーグ3位)、OPS1.010(リーグ3位)、44二塁打(リーグ1位)、34本塁打、126打点で打点王に輝いた。
ナショナルズではブライス・ハーパーの陰に隠れているイメージがあり、過小評価されている選手の一人だったが、ハーパーが抜けた今季は、打線の主軸としてワールドシリーズ初制覇に貢献した。
今オフで最高の野手を獲得したエンゼルスだが、補強ニーズである先発ローテーションのコマ不足とブルペンの強化、捕手の獲得など、まだまだ課題が多い。