「ESPN」のジェフ・パッサンや「ニューヨークポスト」のジョエル・シャーマンが伝えたように以前から噂のあったマリナーズのエドウィン・エンカーナシオン(一塁手/指名打者)がヤンキースにトレードされた。
36歳のエンカーナシオンは、マリナーズで今季65試合に出場。打率は.241と低いがア・リーグ最多の21本塁打(OPS.888)をマークしている。
09年から16年までブルージェイズで主軸を打ちキャリア15年間で401本塁打、1205打点。オールスターにも3回選出されている。
特筆すべきは、エンカーナシオンが14年以降、同地区ライバルのレッドソックス戦で最多の22本塁打を放っていることだろう。「NJ.com」によれば、彼が現在のアメリカンリーグ東部地区の主力投手たちと相性が良いことがわかるが、特にレッドソックス相手に破壊力を見せつけている。
Encarnacion vs. Sale: .333, 3 HR, 5 RBI, 5 K, 4 BB, 25 PA
vs. Price: .250 BA, 4 HR, 9 RBI, 10 K, 5 BB, 59 PA
vs. Porcello: .283 BA, 3 HR, 10 RBI, 8 K, 0 BB, 47 PA
vs. Snell: .111 BA, 0 HR, 1 RBI, 4 K, 5 BB, 14 PA
vs. Morton: .375 BA, 2 HR, 3 RBI, 3 K, 1 BB, 9 PA
— Brendan Kuty (@BrendanKutyNJ) 2019年6月16日
【エンカーナシオンvs.BOS主力投手】
NAME/ 打率/本塁打/打点/三振/四球
クリス・セール .333/3 HR/5 RBI/ 5 K/ 4 BB
デビット・プライス .250 BA/4 HR/9 RBI/10 K/5 BB
リック・ポーセロ .283 BA/3 HR/10 RBI/ 8 K/ 0 BB
宿敵ともいえるレッドソックスの3本柱からは10本塁打、24打点だ。
さらに、西部地区で首位独走中のアストロズ相手でも今季12本塁打、27打点、OPS.926をマークしているところも見逃せない。
ヤンキースは、アーロン・ジャッジとジャンカルロ・スタントンの右の大砲が離脱中。彼らが戻ってきても結果を出すまでには時間がかかることも予想される。
しかもジャッジもスタントンも外野手。この数年間、ヤンキースが正一塁手に人材を欠いていたことを考えると、インパクトのあるトレードだったことがわかる。
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