ポジション別に移籍状況を紹介。今回は二塁手に動きがあったので整理したい。GMが代わって積極補強が目立つメッツがフリーエージェント(FA)市場で注目の二塁手、ジェッド・ラウリーと2年2000万ドルで合意した。
34歳のジェド・ラウリーの18年シーズンは打率.267、OPS.801、23本塁打。本塁打はキャリアハイだった。15年に3年2300万ドルでアストロズと契約後、カルロス・コレアが台頭し、16年にアスレチックスへ放出。昨年の年俸は600万ドルだった。代理人をしていたメッツの新GMブロディ・バンワグネンの元顧客だったという。
ここでも10月7日の記事で書いたが、予想通り年俸が大幅アップした。今オフの二塁手ではロッキーズに移籍したダニエル・マーフィーの2年2400万ドルに次ぐ契約になった。
メッツは今オフにトレードで正二塁手としてロビンソン・カノーを獲得しており、ラウリーは、三塁手のトッド・フレイジャーや若い遊撃手アメッド・ロサリオなどのサポート役として内野のユーティリティとしての起用が考えられるという。
さらに、メッツとは同地区ライバルのナショナルズが、ドジャースからFAのブライアン・ドージャーと1年900万ドルで契約合意したというニュースも入ってきた。31歳のドジャーはキャリアワーストの低打率(.215)だったが、長打力が評価され600万ドルからアップした。
《主なFA二塁手》
ジェド・ラウリー(アスレチックス)→メッツ
ジョナサン・スクープ(ブルワーズ)→ツインズ
ダニエル・デズカルソ(ダイヤモンドバックス)→カブス
DJ.ルメイヒュー(ロッキーズ)
ローガン・フォーサイス(ツインズ)
アンドリュー・ロマイン(マリナーズ)
ニール・ウォーカー(ヤンキース)
ブランドン・フィリップス(レッドソックス)
この中では、ナショナルズから昨年夏にカブスに電撃移籍したダニエル・マーフィーが、打率.299でトップだが、OPS.790で、12本塁打しかなく、WARもマイナス査定。過去のポストシーズンでの活躍がイメージとして残るが、4月に34歳になり守備面も考慮すればランクは下がると考えられたが、ロッキーズと2年2400万ドルで契約した。
ラウリー、ドージャーが決まったということで残っているのはロッキーズからFAのDJ.ルメイヒュー。
ルメイヒューは、二塁手部門全体で打率8位(打率.276、OPS.749、15HR)、30歳と若く評価は高い。守備面でも2014年、2017年、2018年にはゴールド・グラブ賞を受賞するなど抜群の安定感を誇る。2015年、2017年にはオールスターゲーム選出も果たした。今季は850万ドルだが、1300万ドル前後の評価はある。