正捕手が補強ニーズだったエンゼルスが同地区ライバルのアスレチックスからフリーエージェントになっていたWBCアメリカ代表捕手ジョナサン・ルクロイと1年契約に合意した。ヤフースポーツのジェフ・パッサン記者ら複数のメディアが伝えている。
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エンゼルスからの公式発表はまだだが、報じられている契約内容は1年335万ドル。これに最大で400万ドルのインセンティブが付く内容になっている。
Angels land a catcher. Jonathan Lucroy has one-year agreement, according to @YahooSports @JeffPassan
Details ➡️ https://t.co/QKQWtoZiPN pic.twitter.com/url2TuNYkP
— Yahoo Sports MLB (@MLByahoosports) 2018年12月29日
32歳のルクロイは、ブルワーズ時代の強打の捕手という面影はなくなった。というのもブルワーズ時代の7年間は打率.284、OPS.779、79本塁打、387打点だったが、ア・リーグのレンジャーズ移籍後は、124試合で打率.254、OPS.723、15本塁打、58打点と悪化。
そのためロッキーズにシーズン途中で放出された。2017年はレンジャーズとロッキーズで123試合、打率.265、6本塁打、40打点、OPS.716。今季はアスレチックスの正捕手を務めたが、126試合で打率.241、4本塁打、51打点、OPS.617だった。
メッツがウィルソン・ラモス捕手と2年1900万ドルで合意したことを考えると、ルクロイの評価は大幅にダウンしている。
米データ専門サイト「ファングラフス」のでもデータでは、今季のメジャーで規定打席に達した捕手は30球団で6人しかいない。400打席以上の捕手は15人で、その中でルクロイのスタッツは打率で9位、本塁打数15位、打点9位、fWARでも14位と良くない。守備防御点(DRS)を見てみると-11で、900イニング以上マスクをかぶった捕手では10人中10位とこれもパッとしない数字だ。
ただ、総合的な守備指標(Def)では11.1で4位。700イニング以上マスクをかぶった捕手でも20人中5位と総合的な守備力では高い評価を得ている。
下記を見てもらえばわかるが、ヤスマニ・グランダル、ニック・ハンドリー、マット・ウィータースらのベテラン捕手がFA市場には残っている。
《FA捕手》
ウィルソン・ラモス(フィリーズ) →メッツ
A.J.エリス(パドレス)
ニック・ハンドリー(ジャイアンツ)
ジョナサン・ルクロイ(アスレチックス)
デビン・メソラコ(メッツ)
レネ・リベラ(ブレーブス)
マット・ウィータース(ナショナルズ)
ジェフ・マシス(ダイヤモンドバックス)
ドリュー・ビュテラ(ロッキーズ)
ヤスマニ・グランダル(ドジャース)
ロビンソン・チリーノス(レンジャース) →アストロズ