MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

菊池雄星、移籍が噂される各チームの先発ローテーションは?

 

MLB移籍情報

 

 

ポスティング制度でメジャーへの移籍を目指す菊池雄星。移籍先は不透明だが、日本人選手はウエスト・コースト(西海岸)のチームを選ぶパターンが多いので、とりあえず西海岸の左腕投手にスポットをあてて先発ローテーションの編成に注目してみた。

 

 

マリナーズはエース格の左腕ジェームズ・パクストンを放出したが、13勝した26歳左腕マルコ・ゴンザレスや9勝したベテラン左腕ウェイド・ルブランも左腕。ただ、40人枠には2枠の空きがある。

 

 

ほかに、先発ローテの候補としては、11月にトレードでヤンキースから22歳左腕ユストゥス・シェフィールドを獲得。彼は夏のオールスター・フューチャーズゲーム・アメリカ合衆国選抜に選出された逸材。14年のMLBドラフトで元インディアンスから1巡(全体31位)指名された選手。すでに3試合だがメジャーデビューしている。

 

 

ジャイアンは、先発ローテーションの強化がマストだが、左腕マディソン・バムガーナーを放出する噂がある。そうなれば現状では、左腕はアンドリュー・スアレス(7勝13敗/防御率4.49)だけになる。

 

 

バムガーナーの放出がなかったとしても再建期を迎えたチームに27歳の左腕はフィットしそうな気がする。ジャイアンツも40人枠に空きがある。

 

 

パドレスは、先発陣に3人の左腕が登録されているが、MLB全体で27位という先発投手の防御率が示すとおりどの選手も力量不足だ。

 

 

ただ、その中の25歳左腕ジョーイ・ルケーシー(8勝9敗/防御率4.08)は、BAのプロスペクトランキングでメジャー全体9位と評価されており、来シーズン以降に化ける可能性もある。

 

 

23歳左腕エリック・ラウアー(6勝7敗/防御率4.34)もBPの同ランキングで全体8位と期待の若手といえる存在だ。この成長が期待できる二人の左腕と菊池の3人で面白い編成になるかもしれない。パドレスには現時点で40人枠に空きがない。

 

 

ルーマー

 

 

大谷翔平所属のエンゼルスは先発陣のMLB全体19位で、先発投手は補強ポイントだ。左腕は、27歳アンドリュー・ヒーニーと同じくタイラー・スカッグス。二人とも現状ではエース格の投手ではないが、この1年である程度のメドが立った。オフでは、マット・ハービーとトレーバー・ケーヒルをFAで獲得しており先発投手の補強は終わったとみていい。

 

 

アスレチックスは、スモール・バジェット(低予算)のチームなので、可能性は低い。ただ、新球場の計画や左腕ショーン・マネイアが肩回旋筋腱板の損傷で離脱していることから、先発ローテーションに左投手が一人もいない。

 

 

残っているのはドジャース。ここにはメジャー屈指の左腕クレイトン・カーショー、クオリファイング・オファーを受諾したリュ・ヒョンジンの二人の左腕に、放出の噂もあるがベテラン左腕リッチ・ヒルも38歳ながら健在だ。どちらかと言うと右のエース級(コーリー・クルーバーのような)が欲しいだろう。

 

 

菊池雄星の交渉期限は、米東部時間の来年1月2日午後5時(日本時間1月3日午前7時)まで。期限が迫ってきた。