USAトゥデイの記者ボブ・ナイチンゲール氏は「ブライス・ハーパーはフィリーズのユニフォームを着るだろう」という記事を書いている。
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ブライス・ハーパーの契約交渉は、敏腕代理人として知られるスコット・ボラス氏が担当。最近の傾向として長期契約には躊躇する球団が多いが、ナショナルズが提示した10年間で総額3億ドルのオファーは成立しなかった。
ナイチンゲール氏は「カブスはジェイソン・ヘイワードもしくはダルビッシュ有の契約があるため資金に余裕がない。ドジャースは関心がなく、カージナルスは都会の華やかさを持ちあせていない。ジャイアンツは方向性が変わろうとしている」という。
氏の見立てでは、こうした消去法で考えた結果、フィリーズの可能性が最も高いということだ。
他には、ヤンキースと相思相愛という噂が数年前にはあったが、ブレット・ガードナー外野手と再契約したため、レフトにガードナー、センターにアーロン・ヒックス、ライトにアーロン・ジャッジで外野は埋まり、控えにはクリントン・フレイジャー、ベテランのジャコビー・エルズベリーがロースターに残る。
守備のまずいミゲール・アンドゥハー三塁手をレフトにコンバートする噂もある。そのためブライス・ハーパーに大金を投資する必要がなくなった。
ヤンキースは、シーズン中にも35歳のジャコビー・エルズベリー外野手のトレード放出を試みたが、約2100万ドルの大型契約がネックとなって引き取り手は見つからなかった。
今季を故障で過ごしたエルズベリーは、契約破棄のバイアウトも含めた残り2年の契約4700万ドルが不良債権になる可能性もある。
ブレーブスは、アトランタというスモールマーケットで年俸3000万ドル以上の選手は抱えにくい。ナイチンゲール氏は、こうした消去法で、フィリーズに移籍するという結論をだしたようだ。
フィリーズは2016年から2040年までの25年間で25億ドル(2750億円)という巨額の放映権契約を結んでいる。そうした資金が、巨額の契約に結び付く根拠の一つだと言えるが、これはドジャースの25年間で83億5000万ドル(9185億円)、ヤンキースの30年間で57億ドル(6270億円)、エンゼルスの20年間で30億ドル(3300億円)に続く規模だと言う。
その後の報道でフィリーズの筆頭オーナーを務めるジョン・ミドルトンは今オフ、フィリーズが大金を投じての大型補強を目指す方針であることを明言したという。
MLB公式サイトが報じているが、ジョージア州アトランタで行われていたオーナー会議において、USAトゥデイ紙の取材に対して「我々は今オフ、お金を使うことを考えている。ひょっとすると、お金を使うことに少し夢中になるかもしれない」と語った。
これは、大金を投じてチームの戦力補強に動く方針であるということで、ハーパーとマチャドを狙いに行くようだ。