39歳のベテラン三塁手が静かにバットを置くことを決断したようだ。
レンジャーズなどで活躍し、ドミニカ共和国出身者として初めて通算3000安打を達成したエイドリアン・ベルトレイが現地20日、現役引退を表明した。
「眠れない夜を過ごし、人生をささげてきた野球から引退することを決めた。最高峰のメジャーリーグで21シーズンもプレーできたことに感謝している」とMLB公式サイトが彼の言葉を伝えている。
MLBネットワークのジョン・モロシはベルトレイが19歳でデビューした日のスターティング・ラインナップを紹介。こういうのを見ると感慨深いものがある。
. @Dodgers starting lineup for Adrian Beltre’s @MLB debut on June 24, 1998:
— Jon Morosi (@jonmorosi) 2018年11月20日
Eric Young, 2B
Juan Castro, SS
Gary Sheffield, RF
Eric Karros, 1B
Raul Mondesi, CF
Paul Konerko, LF
Charles Johnson, C
Adrian Beltre, 3B
Darren Dreifort, P@MLBNetwork
メジャー通算21年間で打率.286、出塁率.339、長打率.480、OPS.819。3166安打、477本塁打を放ち、4度のシルバースラッガー賞、5度のゴールドグラブ賞を受賞。04年には48本塁打で本塁打王にもなっている。
モロシによれば三塁手で3000安打、400本塁打以上を記録した選手は彼だけらしい。
個人的には、ドジャースでデビューしてマリナーズに移籍した際にイチローとチームメイトだったことが印象深く、当時は影が薄かったような気がしたので、ここまで数字を残す選手になるとは予想できなかった。
最後のチーム(4球団目)であるレンジャーズの9年間で、故障と闘いながら規定打席に達しないシーズンもあったが、30本塁打以上を4回、3割以上を5回記録した。
直近の2シーズンで94試合、119試合の出場だったベルトレイは、レンジャーズとの契約(年俸1800万ドル)が今季限りで切れ、その去就が注目されていた。