予定通り50球前後の復活劇だった。25台のテレビカメラが入り全米中継された。スタンドも静まり返ってベーブ・ルース以来の2wayの復活劇をじっくり見ているように感じた。
MLB2018
右肘のじん帯損傷のため投手としての出場から遠ざかっていたエンゼルスの大谷が2日のアストロズ戦で3か月ぶりに復帰登板し、3回途中までで49球(ストライク30)を投げて1被弾を含む2安打2四球2奪三振2失点(自責2)だった。
結果よりも内容、内容よりも明日の肘を含む体の状態が最大の関心事だが、この日は、初回の4番ホワイトの打席で2球目に最速99.3マイル(約159.8キロ)を計測した。
しかし、2回の先頭打者に打ち返されたゴロを右手(素手)で捕りにいって、指先に当てるハプニングがあり、その影響もあって、それ以降、フォーシームの球速は150キロを切っていた。
3回に入って球速が落ちた大谷は先頭を四球で出したあと、スプリンガーに1ボール2ストライクから5球目77マイル(約123.9キロ)の低めスライダーを捉えられ、左越えの2点本塁打で先制点を許した。次打者のアルトゥーベを二ゴロに打ち取り、球数が49球となったところで降板した。
これで、投手としての大谷は、10試合で51回2/3、防御率3.31、WHIP1.16、奪三振63、K/9は10.97、B/9は3.83。
試合は4対2でエンゼルスが敗れ、大谷に2敗目が付いた。
ソーシア監督は大谷の状態について「初回は非常によかったが、3回に腰の張りがあったのと、打球を右手の薬指の付け根で受けたので、それもあってスピードが出なくなったのはあると思う。でも投げられないような腰の状態ではないし、肘も全然問題なかった。そこはとてもよかった」とコメントしている。
第1段階をクリアした大谷は、肘や腰などの状態を見ながらだが、日曜日ごとに登板する予定で、次は敵地でのホワイトソックス戦。
それ以後は、マリナーズ、アストロズ、最後の日曜日はアスレチックス戦が予定されている。この3チームは熾烈な地区優勝を争う同じ地区の上位3チームだ。
Shohei Ohtani is doing something we haven’t seen in 99(!) years. pic.twitter.com/W5WAR33yFv
— MLB (@MLB) 2018年9月3日
大谷が復帰2失点「勝手に出力が上がった」一問一答 https://t.co/WUVo2ntIY4
— ニッカンMLB情報 (@MlbNikkan) 2018年9月3日