エンゼルスの大谷翔平投手が20日(日本時間21日)、敵地ヒューストンでのアストロズ戦に「1番・投手兼DH」で出場。今季初勝利を飾った。
GAME DAY きょうの大谷翔平
投げては6回途中まで完全試合
開幕戦を任された大谷だったが、ここまで2戦2敗、防御率7.56、WHIP1.56。3連敗は避けたい試合で気迫のこもったマウンドだった。
チームは12試合を消化した時点だが首位を走り、チームの雰囲気は悪くない。この試合を獲れば強敵アストロズ相手に3連戦を勝ち越すということで大谷の目つきもいつも以上に闘志が感じられた。
この日は、6回一死から正捕手マーティン・マルドナードに代わって出場したジェイソン・カストロに今季初安打を許したが、結局6回を81球、被安打1、無失点に抑えた。
毎回の12奪三振
奪った三振も毎回で自己最多タイとなる12奪三振。6者連続など、先発全員から三振を奪った。12三振のうち、11は空振りの三振という快投だった。
これで今季の防御率は4.40、WHIP1.05と改善。奪三振26(K/9は16.3)、与四球4(BB/9は2.51)になった。
一方、試合の展開は相手先発のジェイク・オドリッジを初回に攻略。大谷が四球を選んで塁に出ると満塁からの押し出しやタイムリーヒットで6点を先制。
打者では1番打者として2安打、3出塁
大谷も2回打席に立ち、先発投手がマウンドに上がる前に2度打席に立つのは、少なくとも1900年以降ではメジャーで初めてという珍事も記録した。
結局、打者・大谷は5打席4打数2安打(二塁打1)、打点2、四球1で打率.236。残念ながら期待した本塁打は出なかったが、チーム6安打のうち大谷が二塁打を含む2本、ブランドン・マーシュも二塁打を含むマルチ安打で試合を決めた。
指揮官も大谷を称賛
ジョー・マドン監督は「彼の投球は並外れていた。形容することすらできない」と激賞。
打っても5回の第3打席ではセーフティバントを決めて3出塁した二刀流に対して「彼に関しては私が見た中で今日がベストだ。彼の投球の中で最高の瞬間だった。球もそうだし、集中力や熱量もこれ以上ないレベルだった。あれ以上は不可能だ。打撃についても忘れちゃならない。3出塁かな。誰もあんなことはできない」と、称賛を忘れなかった。
指揮官は「球数も81球になりノーヒッターが続いていなければそこで交代させようと思っていた」と説明し、仮に完全試合が続いていた場合については「数字(球数)は関係ない。投げさせていただろう。私は選手の偉大さを邪魔することは決してしたくない」と語った。
チーム打撃は好調だが、今季も投手力に問題あり
同地区ライバルで毎年大きく負け越しているアストロズ相手にここまで3勝4敗。次は7月2日まで対戦はない。
昨日も紹介したが、打撃陣はMLB30球団中チーム打率で4位、本塁打数1位、得点2位と好調。
ただし、先発陣はMLB17位(チーム防御率)、ブルペン26位(同)と昨年同様に良くない。
今日の大谷翔平の好投がきっかけになって改善していくことに期待したい。明日は移動日、じっくり休養して次のオリオールズ戦に期待しよう。
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— MLB (@MLB) April 21, 2022
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