ちょっと気が早いかもしれないが、2018-19シーズンオフにFAとなる選手たちのパワーランキングを「MLB TRADE RUMORS」が特集している。
2017-18オフシーズンのFA市場上位50名は、契約年数、契約総額の両面だけで比較しても過去に例のない低レベルで、しかもスローペースだった。
2018-19のFA市場は、ブライス・ハーパー外野手、マニー・マチャド内野手のトップ2に加えて、現在、メジャーNO.1の左腕クレイトン・カーショーも残りの契約(3年1億500万ドル)を破棄してFAを選択する可能性が高い。
そんな状況下で、史上最高となるような大型契約が成立する可能性もあると予想され、その事が冷え切ったFA市場の一因となったのかもしれない。
各球団とも次の年に備えて「軍資金」を残しておきたいからだ。
【2018-19 MLBフリーエージェントのパワーランキング】
1. ブライス・ハーパー
2. マニー・マチャド
3. クレイトン・カーショー
4. ジョシュ・ドナルドソン
5. クレイグキンブレル
6. パトリック・コービン
7. ダラス・カイケル
8. ブライアン・ドージャー
9. AJポロック
ファンラグスポーツのジョン・ヘイマン氏によればブライス・ハーパーを狙っているチームは7球団あるという。
ヤンキースは、ハーパーの家族がヤンキースファンで、以前からヤンキースが大金をはたいて獲得するという噂があったが、その後、ジャッジが登場し、スタントンを獲得したチームには外野手があふれている。
右のホームランバッターばかりで左打ちのハーパーを加えれば、凄い打線になることは間違いないが、三塁手にスターがいない上に遊撃手のディディ・グレゴリウスが19年までしかコントロールできない状況を考えるとマッチするのは、マニー・マチャドだろう。
ドジャースの方が、むしろマッチする。ドジャースの三塁にはジャスティン・ターナー、遊撃にはコーリー・シーガーがいるため、逆にマニー・マチャドはマッチしない。しかも、カーショーがオプトアウトした場合に引き留め工作には多額の資金が必要だ。
ジョン・ヘイマン氏によるとドジャースのスタン・カステン球団社長は、ナショナルズ時代にハーパーを指名。
その後もハーパーの家族とコンタクトを継続している。ナショナルズがロサンゼルスに来ると、ラスベカスからやってくるハーパーの両親と会っているらしい。
ジャイアンツは、ハーパーのホームタウンであるネバダ州から近い。今季獲得のアンドリュー・マカッチェンがFAとなるため外野手の補強を必要とするチームのニーズに合う。
レッドソックスは、ハーパーと同じスコット・ボラス氏が代理人のJ.D.マルティネスと大型契約を結んだ。
ほかにフィリーズ、カブスと再契約を望むナショナルズなどが可能性があるらしい。