今オフにFAになる主な選手のポジション別一覧《右翼手編》
2018-19のFA市場は、ブライス・ハーパー外野手、マニー・マチャド内野手のトップ2に加えて、現在、メジャーNO.1の左腕クレイトン・カーショーも残りの契約(3年1億500万ドル)を破棄してFAを選択する可能性が高い。
これらの選手に関しては、ストーブリーグで複数球団による争奪戦が繰り広げられる事が予想できる。
そんなFA市場のポジション別注目選手をピックアップ。今回は右翼手を紹介したい。
《FA右翼手リスト》
ニック・マーケイキス(ブレーブス)
カルロス・ゴンザレス(ロッキーズ)
アンドリュー・マカッチェン(ヤンキース)
ジョン・ジェイ(ダイヤモンドバックス)
ロニー・チゼンホール(インディアンス)
メルキー・カブレラ(インディアンス)
カルロス・ゴメス(レイズ)
クリス・ヤング(エンゼルス)
ジェイソン・ヘイワード(カブス)※オプトアウト可能
ヤスマ二・トマス(ダイヤモンドバックス)※オプトアウト可能
2017-18オフ例年になくスローペースなFA市場
2017-18オフシーズンのFA市場で、契約が成立した上位50名は、契約年数、契約総額の両面だけで比較しても過去に例のない低レベルで、しかもスローペースだった。
次の年にハーパーやマチャド、そして、カーショー。史上最高となるような大型契約が成立する可能性もあると予想され、その事が冷え切ったFA市場の一因となったのかもしれない。
各球団とも次の年に備えて「軍資金」を残しておきたいからだ。
ブライス・ハーパーの去就に注目
ブライス・ハーパーが来シーズンにどのチームのユニフォームの着るのかは最大の関心事になりそうだ。
ナショナルズは、シーズンオフにハーパーの再契約に動くものと見られ、まずはクオリファイングオファーを提示すると思われる。
ナショナルズのオーナーであるテッド・ラーナー氏は総資産が51億ドル(約5600億円)と資金力には余裕があり、90歳を越える年齢ということもあって、ワールドシリーズ制覇という最後の夢のためであれば投資を惜しまない人物らしい。
ハーパーの代理人スコット・ボラス氏とも親しくマックス・シャーザーやスティーブン・ストラスバーグの時も7年で2億ドル前後という長期契約を結んだ。
来季26歳のハーパーとは10年3億ドルから4億ドルという巨額が動くという噂もある。
そうなってくると出せる球団は限られる。ジョン・ヘイマン氏によればナショナルズを含めて彼を狙っているチームは7球団あるということだった。
ヤンキースは、ハーパーの家族がヤンキースファンで、以前からヤンキースが大金をはたいて獲得するという噂があったが、その後、アーロン・ジャッジが登場し、スタントンを獲得したチームには外野手があふれている。
右のホームランバッターばかりで左打ちのハーパーを加えれば、凄い打線になることは間違いないが、三塁手のミゲル・アンドゥハーは守備が酷く、一塁手へのコンバートも検討されているくらいで、遊撃手のディディ・グレゴリウスが19年までしかコントロールできない状況を考えるとマッチするのは、マニー・マチャドだろう。
ヤンキース以外で巨額の契約金を動かせるとすればドジャースだが、エース左腕カーショーがオプトアウトした場合に引き留め工作には多額の資金が必要だから、ハーパーをドジャースが狙いに来る可能性は低い気がする。
ジョン・ヘイマン氏によるとドジャースのスタン・カステン球団社長は、ナショナルズ時代にハーパーを指名した経緯があるという。
その後もハーパーの家族とコンタクトを継続している。ナショナルズがロサンゼルスに来ると、ラスベカスからやってくるハーパーの両親と会っているらしい。
ドジャースよりも外野手の長距離砲が欲しいのは、ジャイアンツ。ハーパーのホームタウンであるネバダ州からも近い。
ただ、ジャイアンツは、スタントン争奪戦にも敗れた経緯があり、王朝復活を目指してGMも解雇されるという報道があり、そうなれば流動的でハーパー争奪戦に加わるかどうかは不透明だ。
ほかに、ブレーブスやフィリーズ、カブスなども名前が挙がっている。左翼手に関しては第2弾で他の選手も紹介したい。