買収交渉が水面下で続いているマイアミ・マーリンズで今季移籍加入の右腕エディソン・ボルケス投手が3日(日本時間4日)、本拠地でのダイヤモンドバックス戦でノーヒットノーランを達成した。
ボルケスは、98球を投げ、10奪三振、2四球で、この快挙を達成、3対0でチームを勝利に導いた。
9回にはアーメド、デスカルソ、オーイングスを3者連続空振り三振に仕留めた。この日は、ゴロアウト11、フライアウト2だった。メジャーでは今季初。自身も初の快挙だが、チームでは過去6人が記録している。
Today, Edinson was simply untouchable. ⚾️🔥#LetsPlay pic.twitter.com/ZQGoGRHvab
— #VoteMarlins (@Marlins) 2017年6月4日
ドミニカ共和国出身の33歳。08年にオールスターに出場。ロイヤルズ時代の15年には13勝9敗、防御率3.55でチームの世界一に貢献した。
そのワールドシリーズでは、初戦に先発登板。試合直前に父親のダニエル氏が心臓病の合併症により63歳で死去。訃報を受けたネッド・ヨスト監督は、ボルケスには知らせず、ボルケスはそのまま先発し、6イニングを6安打、3失点に抑えた。
交代を告げられたボルケスは、ヨスト監督から父親の死去を告げられると試合中にチームを離れ、ドミニカ共和国に戻って葬儀に参列した。
ロイヤルズの王手で迎えたシリーズ第5戦を前に、ボルケスがチームに合流。先発登板すると、6イニングを2安打、2失点と好投し、チームは30年ぶりに世界一となった。
その実績を買われて昨年9月に事故死したホセ・フェルナンデスに代わるエースとしてロイヤルズからFAで年俸2,200万ドルの2年契約を結んだ。
しかし、開幕から7連敗と結果が出ていなかったが、5月29日フィリーズ戦で初勝利を挙げ、この日の快投につながった。今季はこれで2勝7敗、防御率3.79。
WBCには、ドミニカの主力投手として過去3回出場している。ボルケスは「このゲームを亡くなったフェルナンデスとベンチュラに捧げる」とコメント。WBCでチームメイトだった故ヨーダノ・ベンチュラ投手は、この日が誕生日だった。ベンチュラは、2017年1月22日、 ドミニカで交通事故に遭い25歳の若さで亡くなっている。