MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

カープの黒田博樹が引退宣言!日本シリーズが最後のマウンド

 

プロ野球広島東洋カープは18日、黒田博樹投手が今季限りで現役を引退することを発表した。プロキャリア20年、日本シリーズが最後の「男気・黒田」の最後の舞台となる。

 

メジャーリーグから広島復帰2年目だった今季は、7月に日米通算200勝を達成した。25年ぶりのセ・リーグ制覇を決めたあの9月10日の巨人戦の力投は記憶に新しい。プロ20年目は満身創痍ながら、メジャー時代から7年連続2桁となる10勝(8敗)を挙げた。

 

 

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けっして表舞台を歩いてきた選手ではなかった。大阪・上宮高時代は3番手の控え投手。専大を経て、1997年のドラフトでも2位指名だった。

 

広島に入団後も2年目、3年目は防御率6点台。それでもカープは我慢強く黒田を使い続けた。

 

そんな恩義を感じていたのか、2014年オフにはメジャーの球団からの20億円近いオファーを蹴って古巣復帰を決断した。

 

世界最高峰のメジャーリーグで7年間、212試合に登板。79勝79敗、防御率3.45という確固たる実績を残した男が、育ててくれた球団と喝采を送ってくれた地元ファンの前に帰って来た。

 

黒田の日本球界復帰には、いろんな見方があるのも事実だが、個人的には数年前、広島に土石流災害が起こった。待ちは暗いムードに包まれた。

 

あの時に黒田が義援金アメリカから送ったことはここでも何度か紹介した。

 

オリックス時代のイチローや田口が阪神大震災後に弱いチームながらリーグ優勝と日本一を成し遂げて神戸市民に勇気を与えた。

 

大阪出身で阪神大震災の揺れを経験し、身近な友人も被災したことを考えるとイチローや田口のプレーには勇気をもらった。子供を連れてグリーンスタジアムにも何度か行った。

 

黒田は復興する街に勇気を与えるために帰って来たと受け止めたい。それだけ広島市民の心にインパクトがあった。

 

22日にマツダスタジアムで開幕する日本ハムとの日本シリーズに注目したい。