MLB メジャーリーグ物語

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黒田が引退を決意!10年前の心を動かせた横断幕が泣かせる

心を動かした横断幕

 

男気が引退を決意したニュースは、瞬く間に日本中に流れた。

 

黒田博樹といえば、2006年10月16日の広島市民球場のライトスタンドに掲げられた「横断幕」を思い出す。

 

 

「我々は共に闘って来た

今までもこれからも…

未来へ輝くその日まで

君が涙を流すなら

君の涙になってやる

Carpのエース 黒田博樹

 

 

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2006年秋、初めてFA権を取得した右腕に、ファンは広島市民球場のスタンドに横断幕を掲げ移籍を引き留めた。その行動に感激し、残留を決断した。

 

翌年チームを離れて渡米したが感謝の思いは忘れていない。ドジャースヤンキースでスターター(先発)として活躍。20億円近いオファーを蹴って古巣の弱小球団に戻って来た。

 

「06年にFA権を取った時、ファンの方に心を動かしてもらった。今度は逆に自分がファンの人たちの気持ちを動かすことができれば」と、日本球界に復帰する会見で黒田は語っている。

 

22日から始まる「日本シリーズ」。またあの10年前と同じようにスタンドは黒田の背番号「15」のボードで埋め尽くされカーテンコールに包まれるに違いない。

 

あとひと仕事残っている。それが終わったら、この永久欠番「15」に拍手を送りたい。

 

 

 

◇09年10月16日の中日戦 

 

広島・黒田は2点リードの9回2死から登板。FA行使なら「お別れ登板」となる可能性がある中、広島市民球場のスタンドには「我々は共に闘って来た 今までもこれからも…」などと書かれた巨大な横断幕が登場した。

 

14日の阪神戦に続き、ファンは背番号15の赤いボードを掲げカープのエース、黒田」の大合唱。

 

黒田は「ああいう歓声の中でマウンドに上がれて幸せ」。同19日には、応援団の有志が残留を願う嘆願書を球団に提出。そして11月6日に残留会見を行った。

 

 

◇記事参考

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/02/17/kiji/K20150217009823960.html