イチローが舞う「マーリンズ・パーク」とは?
かつてフロリダ・マーリンズが使用していた「サンライフ・スタジアム」は、マイアミの中心部から距離があり過去9年で3度も観客動員数が最下位を記録したほか、降水量の多い土地柄にもかかわらず屋根がなく雨天で中止になる試合が多かった。
A beautiful day to be at the ballpark. Less than an hour until #MarlinsWarmUp! pic.twitter.com/koOjCZqSXs
— Marlins Park (@MarlinsPark) 2015, 2月 21
もともとがアメリカンフットボールのNFLマイアミ・ドルフィンズのホームであるために観客席がホームベースではなくフィールド中央(50ヤードライン)を向いていたりするなど、野球観戦には問題の多いスタジアムでした。
そこで球団は、このスタジアムに代わる新しい野球場の建設計画を進めマイアミのダウンタウンに位置する、カレッジのボウルゲームなどで使用していたアメフトスタジアム「マイアミ・オレンジボウル」の跡地に新しく建設。2012年に開場した。
建設費を負担した両自治体の要望で移転に合わせてチーム名も2012年から「マイアミ・マーリンズ」と改称している。
【マーリンズ・パーク】
- 中堅 約127.4m
- 左翼/右翼 約104.9m / 約102.1m
- 左右中間 117.7m*
- 本塁後方 約14.3m*
- グラウンド総面積 12,870㎡*
- フェアゾーン面積 10,749㎡*
- ファウルゾーン面積 2,121㎡*
■名称変遷 マーリンズ・パーク('12)〜
- 所在地 501 Marlins Way, Miami, Florida 33125
- 収容能力・・・37000人
※数値はすべて2011年度のもの。
■ 特徴
新たに建設された野球専用のボールパークで、3塁方向からライト方向へとスライドして開閉する開閉式屋根を有する。日本のMLBファンにはなじみの深いシアトルのセーフィコ・フィールドをイメージしてください。
フィールド部分は、レフト方向の外野席の膨らみが極端に少ない。天然芝のピッチ。外野が特異な形をしているのは、メジャーの特徴ですが、ここもセンターのやや左にフェンスが丸くフィールドへと張り出した部分がある。
この部分には「ホームラン・フィーチャー」と名付けられた高さ10mほどの巨大なオブジェがあり、ホームランの際には電飾や花火でそれを祝う仕掛けとなっている。いかにも明るいアメリカ的演出ですね。
また、本塁の右後方、バックネットの下には地元フロリダの海を泳ぐ熱帯魚が入れられた大型水槽が備えられており、観客席やテレビ中継でも見ることができる。これは、かつて岩村が所属したタンパベイのエイが泳ぐ水槽のイメージでしょうか。
2012年3月5日にオープンし、2013年3月12日から16日にかけ、2013 ワールド・ベースボール・クラシックの2次ラウンドの舞台にもなった。
何もなければ2017年のMLBオールスターゲームを開催する予定。(マーリンズは1990年代にオールスター開催がMLBの制裁で変更された経緯があるので)