MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

大谷翔平1試合2本塁打、なお1試合7本塁打でも勝てないエンゼルス(笑)

 

昨日の登板で今季10勝目を逃した大谷翔平。最終打席で代打を送られて心配したが、翌日の試合ではスタメンで出場し、2本塁打を含む3安打で元気にプレーした。

 

 

大谷翔平NEWS

 

イチローと並ぶメジャー通算117本塁打

 

エンゼルス大谷翔平投手が4日(日本時間5日)、本拠地アナハイムで行われたアスレチックス戦に「2番・DH」で出場。

 

初回の第1打席で4試合ぶりの23号本塁打、7回2死からの第4打席でライトスタンドに24号本塁打と1試合2本塁打を放った。

 

 

 

1試合2本塁打は今季5試合目。これでメジャー通算本塁打数は、イチローに並ぶ日本選手2位の117本となった。

 

第1打席の23号は、打球速度105.7マイル(約170.1キロ)、打球飛距離403フィート(約122.8メートル)、打球角度26度だった。

 

 

大谷は、第3打席でもセンター前に安打をマーク。そして第4打席、7回2死、左腕カービー・スニードのフロントドアのスライダーはボール球に見えたが、狙いすましたかのようにライトスタンドに運んだ。

 

なお、エンゼルスは今日も負け

 

エンゼルスもほかの選手がメジャータイ記録となるソロ7本塁打と打ちまくったが、7対8でまさかの敗戦。1試合7本塁打は球団記録。

 

1試合7本塁打で負けたのはメジャー6度目という珍しい記録らしい。

 

 

地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のマイク・ディジョバンナ記者は「7本塁打した試合で敗者になるのは困難であり、ほぼ不可能だ」と呆れたようなコメント。

 

ニューヨーク・ポスト紙も「チームが7発打てば普通なら(試合に)勝利すると想定するものだ。エンゼルスはどういうわけか負けた」と信じられないようだった。

 

野球は投手力を含む守備力が勝利を決めるポイント。ホームランはファン受けするが、勝利の原動力にはならない。

 

今さら言うことでもないが、投手陣の踏ん張りこそがこのチームを救うポイントだろう。このチームのオーナーやフロントスタッフはそれが分かっていないのか?

 

大金を投資した選手に長い夏季休暇を与えて、挙句は損切りのように放出した選手もいる。

 

補強が下手。だから、いつまでたってもBクラスのチームにとどまっている。まずは、腕利きのゼネラルマネージャーを引き抜いてくることだ。それが、このチームの復権の早道のような気がする。

 

今季の大谷翔平スタッツ

 

大谷翔平のここまでのスタッツを確認しておきたい。何度も書いたが、今季は「投手」としての大谷に注目するシーズンだ。

 

【投手】

18試合に先発。105イニングで規定投球回数クリア。9勝7敗(3連敗中)、防御率2.83(AL8位)、WHIP1.04(AL6位)、奪三振152(AL4位)、奪三振率13.03(AL1位)、被打率.215、QS率55.6。

 

【打者】

102試合、380打数98安打、打率.258、本塁打24(AL5位T)、打点64(AL7位T)、盗塁7、四球52(AL9位)、出塁率.352、長打率.508、OPS.859(AL9位)。

 

古い考え方かもしれないが、打撃スタッツでは安打数を増やして打率をせめて.270以上にして欲しい。といっても本塁打30本以上はまずクリアしたい。

 

投手部門では「サイ・ヤング賞」のノミネートで5位以内に入りたい。たとえ受賞できなくともそういう評価は大切だ。

 

 

 

 

 

フアン・ソトとジョシュ・ベルが2対6の複数トレードでパドレスへ

 

この夏注目のフアン・ソト外野手のパドレス移籍が決まった。パドレスナショナルズ間で計8人が動く大型トレードが成立した。

 

 

フラッグディール・トレード情報

 

ソトとベルがパドレス

 

パドレスナショナルズからフアン・ソトジョシュ・ベルの2選手を獲得したことを正式発表した。このトレードに関連してトレード拒否権を行使したベテランのエリック・ホズマー内野手レッドソックスに放出するなど、いろいろあった「ソト関連」の移籍だった。

 

フアン・ソト外野手

ソトは23歳のドミニカン。すでに、首位打者1回、シルバースラッガー賞2回、オールスター・ゲーム選出2回の実績がある外野手。


ナショナルズからフランチャイズ・プレーヤーとして15年総額4億4000万ドルの契約延長オファーを拒否していたこともあり、この夏のフラッグディール・トレードの注目選手の一人だった。


2024年シーズン終了後にフリーエージェント(FA)になるので、今後は活躍次第だが、パドレス残留が話題になりそうだ。

 

 

ジョシュ・ベル内野手

29歳のベルは今季103試合に出場して打率.301、本塁打14、打点57、OPS.877をマークしている超距離砲。今季終了後にFAになるが、パイレーツ時代から個人的には好きだった選手だけになるべく長くパドレスのユニフォームを着ていて欲しい。

 

ベルは2019年に37本塁打、137打点をマーク。デビューイヤーの2016年と短縮シーズンの2020年を除いて4シーズンで本塁打を24本以上記録しておりタフで破壊力のある戦力をパドレスは獲得した。

 

 

ソトとベルの交換要員6選手

複数のメディアの情報を総合すると、このトレードでは交換要員として

①C.J.エイブラムス 今季メジャーデビュー

②マッケンジー・ゴア 今季メジャーデビュー

③ロバート・ハッセル3世 ランキング1位(全体21位)

④ジェームス・ウッド 3位(全体88位)

⑤ハーリン・スサナ 14位

⑥ルーク・ボイト 

 

上の6選手がナショナルズへ移籍。ランキングとはこの場合、MLBパイプラインのプロスペクトランキング。


C.J.エイブラムスは2019年パドレスがドラフト1巡(全体6位)で指名した元プロスペクトの遊撃手。すでにメジャーデビュー済み。


マッケンジー・ゴアはメジャー先発登板が4月15日の「ジャッキー・ロビンソン・デー」だった23歳の左腕投手。

 

 

ホズマーがナショナルズ行きを拒否


ルーク・ボイドは、交換要員としてリストアップしていた<strong>エリック・ホズマー</strong>がナショナルズへの「トレード拒否権」を行使したため、ホズマーの代わりに移籍する選手で、ヤンキース時代の2020年に本塁打王のタイトルを獲得したことがあるスラッガー


結局、トレード拒否権を使ったホズマーはレッドソックスに放出されたようだ。ロイヤルズからのFAで2018年2月にパドレスと8年総額1億4400万ドルで契約したが、移籍前の2017年がピークで、移籍後は下降線をたどり4年間でOPS.800を超えたのが1年だけ。


ロイヤルズではワールドシリーズで活躍。再建期のパドレスに移籍した時は、若手のメンター的な存在として期待されたが、昨年の前半も成績が低迷し、放出の噂もでていた。


今回のパドレスのトレードを見ていると投打で積極的な補強を敢行し、後半戦とポストシーズンが楽しみになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【MLB移籍情報】ヤンキースがモンタスとトリビーノを獲得

 

ヤンキースとアスレチックスのトレードが成立した。ヤンキースが先発右腕フランキー・モンタスと救援右腕ルー・トリビーノを獲得。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が伝えている。

 

 

フラッグディール・トレード情報

 

 

モンタスは、ここでも何度か紹介したが、レッズからマリナーズに移籍したルイス・カスティーヨ投手と共に、この夏のトレード市場で注目の先発投手だった。

 

 

メジャー7年目で、今季は19先発で防御率3.18、FIP3.35、奪三振109、9イニング換算の奪三振は9.4だが、与四球は2.4でWHIP1.137と安定感がある。

 

本塁打(HR/9)も通算1.1で、今季は1.0。ヤンキースタジアムに移籍して増えるかもしれないが、試合を作れる投手だ。

 

2023年シーズン終了後にフリーエージェント(FA)になるので、後半だけのレンタルではなく1年半保有できるのも魅力だろう。

 

30歳のトレビーノはメジャー5年目の救援右腕。昨季は自己最多の71試合に登板して7勝8敗22セーブ、8ホールド、防御率3.18の好成績を残した。

 

今季はここまで39試合に登板して1勝6敗10セーブ、2ホールド、防御率6.47。彼がFAになるのは2024年シーズン終了後。

 

 

 

 

このトレードでは対価としてヤンキースからアスレチックスに若手有望株4選手が移籍する。

 

MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで30位以内のプロスペクトたちだ。

 

結局、2対4の複数トレードだったが、即戦力を欲しいヤンキースが、注目の先発右腕とブルペンを同時補強できたのは大成功だったと見ていいかもしれない。

 

ヤンキースは強力リリーバーもカブスから追加

 

モンタスとトリビーノの話題で隠れているが、ヤンキースカブスからスコット・エフロスというサイドスローの救援投手も獲得してブルペンのアップグレードにも成功している。

 

エフロスは28歳右腕。昨年14試合で防御率3.68、FIP3.31の実績しかないが、今季は44試合44イニングで防御率2.66、FIP2.18と好成績をマーク。

 

サイドから投げるスライダーは威力抜群。意外と掘り出し物かもしれない。

 

 

ベニンテンディ外野手、モンタス投手、トリビーノ投手、そして、エフロス投手と、ヤンキースもなかなかスマッシュヒットの補強をしたように感じる。