MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

ドジャース対メッツのNLCS 千賀と大谷の対決でスタート

 

3年ぶりにNLCSへの進出を決めたドジャース。チャンピオンシップ・シリーズ(NLCS)は、日本時間の14日から始まる。対戦相手はフィリーズを3勝1敗で破った千賀滉大所属のメッツ。ドジャース対メッツのCSは1988年以来、36年ぶりの対決になる。大谷対千賀の日本人対決も楽しみだ。

 

 

MLB2024 NLCS

 

 

そのNLCSドジャースと対戦するメッツは、敵地ドジャー・スタジアムで行われる最初の2試合の先発投手を発表した。

 

 

GAME1は、フィリーズと対戦した地区シリーズ同様に千賀滉大を起用。GAME2は左腕ショーン・マナイア。マナイアは今季、チーム最多の12勝を挙げ、登板試合数32試合は先発ローテーションの中でもトップ。

 

 

千賀は今季3試合目の登板。メジャー1年目の昨季は、29試合に先発して12勝7敗、防御率2.98。伝家の宝刀である“おばけフォーク”を駆使して202奪三振とセンセーショナルな活躍だった。

 

 

 

 

ただ、今季はキャンプ序盤に右肩を痛めて長期離脱。7月後半に初登板したが、その試合で左ふくらはぎを痛めて再離脱。本人にとっても不本意な一年だった。

 

 

前回もディビジョン・シリーズの1試合目を任されてカイル・シュワーバーに先頭打者弾を浴びたが、その後は無難に抑えて2イニング31球、1失点だった。

 

 

今回も球数は投げられないが、首脳陣の期待に応えて行けるとこまで投げて試合を作りたいところだ。前回同様に最初に対戦する打者はリーグ2冠王の大谷翔平というスラッガー。千賀にとっては来季以降を見据えて大きな試練だろう。

 

 

大谷はDSで打率.200と結果が出ていないので、そろそろ猛打が復活しそうな気がするので、なおさら警戒しなければならない。

 

 

40~50球が目安と考えられているので、メッツは初戦からブルペンデーになる。短期決戦のポストシーズンだが、7試合制ということも考えて前回フィリーズ戦で強力打線相手に7イニング1失点と快投した左腕マナイアを第2戦に温存。仮にブルペンデーで初戦を落としても2戦目は勝利して連敗だけは回避するシリーズ戦術かもしれない。

 

 

 

 

メッツはホーム開催のGAME3をルイス・セベリーノ、GAME4をホセ・キンタナの先発になることが予想される。

 

 

メッツにはシーズンで170イニング以上投げた先発投手が3人いるので、チーム防御率でMLB12位とそれほど高くはないが、ドジャースの同19位よりは多少は良い。

 

 

セベリーノはDSのGAME3で6イニング3失点。キンタナもポストシーズン通算7試合29.2イニングで防御率2.43と強く。ドジャースにとっても手強い投手陣だ。

 

 

ただし、短期決戦はブルペン投手の出来次第という要素も多く、ブルペンの比較ではドジャースMLB全体4位の防御率。対するメッツは同17位とブルペンの比較ではドジャースの方がやや有利と言えそうだ。

 

 

大谷翔平対メッツ投手陣を考えた場合、先発投手が降板したあと、大谷翔平の3打席目、4打席目に注目。そういう意味では試合の終盤に大谷の打席に目が離せない状況になるかもしれない。ここまでのポストシーズンでは(まだ5試合だが)数字も物足りない大谷。終盤にそのバットが火を噴くかもしれない。

 

 

 

 

CSでは大谷劇場も予想されるが、日本のメジャーリーグファンとしては千賀の好投にも期待している。