MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

NLDS 史上初の日本人投手対決 山本がリベンジ成功 ドジャースがCS進出決定

 

ドジャースの山本由伸とパドレスダルビッシュ有の日本人投手対決になったナ・リーグのディビジョン・シリーズ(DS)最終戦は日本時間12日、白熱した投手戦の末、ドジャースが2対0で制して2年前の雪辱を果たした。

 

 

MLB2024 NLDS

 

 

ドジャースはGAME1で3回5失点とKOされた山本由伸が中5日で先発し、対するパドレスはGAME2で7回1失点と好投したダルビッシュ有が中4日で先発した。

 

53183人の大観衆が山本とダルビッシュポストシーズンでの史上初の日本人投手対決に声援を送った。

 

大一番での日本人投手対決となった最終戦で山本由伸が初戦のリベンジを果たした。

 

山本はカーブや内角球を効果的に使い球速も前回よりも2マイルほどアップしていた。

 

 

初回は1番ルイス・アラエス、2番フェルナンド・タティスJr.、3番ジュリクソン・プロファーを10球で仕留め、2回もスコアボードにゼロを刻んだ。

 

3回は9番カイル・ヒガシオカとアラエスに連打を浴びてピンチを招いたが、好調のタティスJr.にはカウント3-1とボールが先行しながらもサードゴロ併殺に仕留めてピンチを脱した。

 

4回、5回は三者凡退。山本は5イニングを63球で被安打2、与四球1。勝ち投手の権利をもって降板。球審の厳しいストライク判定もあったが、大一番で先発を任された重圧を見事に克服したように見えた。

 

一方のダルビッシュもエースらしい風格あるマウンドで山本より多彩な変化球のコマンドが素晴らしかったが、2回に併殺に仕留めた後にキケ・ヘルナンデスに痛恨のソロ本塁打を浴びたのが痛かった。キケはポストシーズンでキャリア14本目の本塁打というポストシーズンに強いタイプの選手だ。

 

ダルビッシュは、6イニング1失点の安定感だったが、7回にもテオスカー・ヘルナンデスにソロ本塁打を被弾した。

 

結果、大谷から2三振を奪うなど気迫の投球で、7回二死まで投げて77球、被安打3、与四球1の堂々たる内容だったが、2本のソロアーチに涙をのんだ。

 

ドジャースは6回からこのシリーズで好投が目立つブルペン陣を投入した継投策が功を奏した。

 

2番手エバン・フィリップス、3番手アレックス・ベシア、4番手マイケル・コペック、最後はブレイク・トライネンが最終回を無失点に締め、GAME4に続いて2試合連続の完封リレーで勝利を引き寄せた。

 

 

 

 

大谷は、第1打席が空振り三振、3回一死の第2打席はサードフライ、6回一死の第3打席は空振り三振。8回二死の第4打席は天敵タナー・スコットの前に空振り三振に倒れた。

 

大谷のDS成績は5試合で20打数4安打の打率.200、本塁打1、打点4、10三振。トータルでみれば同地区ライバルのパドレスによく研究されて封じ込まれたといえるが、次のシリーズもあるので爆発に期待したい。

 

3年ぶりにNLCSへの進出を決めたドジャース。チャンピオンシップ・シリーズ(NLCS)は、日本時間の14日から始まる。対戦相手はフィリーズを3勝1敗で破った千賀滉大所属のメッツ。大谷対千賀の日本人対決も楽しみだ。

 

 

 

 

なお、この試合はFOXスポーツでテレビ中継し、平均750万人の視聴数。試合終盤の時間帯で849万9000人だったという。