日本が誇るベースボールプレーヤーであるダルビッシュ有、大谷翔平らが出場するメジャーリーグのディビジョン・シリーズが日本時間6日から始まる。
MLB2024 PLAY OFF
その中でも特に注目はメジャー屈指の先発ローテーションを誇るパドレス投手陣対大谷翔平の対戦だろう。
アメリカのメディアでも大谷のキャリア初のポスト―シーズンでの登場に注目している。
6年間、大谷翔平はメジャーリーグのポストシーズンで傍観者のような存在だった。
MLB2024年シーズンにおいて打撃10部門でトップの数字を残した大谷翔平。キャリアで2度のリーグMVPに輝きながら一度もその舞台を経験していない。
大谷が待ちに待った憧れの舞台で勇躍する姿に期待するのは、日本のMLBファンや大谷翔平の話題で視聴率を上げたい日本のメディア(特に地上波ワイドショー)だけではない。
アメリカのメディアでもこの日本が誇るスーパースターの登場に熱視線を送っている。
Yahoo Sportsでは「After 6 years without a postseason appearance, it’s finally Sho' Time for Shohei Ohtani」、「MLB7年目でついに“ショウタイム”がやってきた」という見出しで大谷のポストシーズン初登場を期待感をもって伝えている。
「どのスポーツでも、最高の選手はプレーオフに出場してタイトルを競い合うべきだ。レブロン・ジェームズのいないNBAプレーオフ、パトリック・マホームズのいないNFLプレーオフ、コナー・マクデイビッドのいないNHLプレーオフは、不完全だと感じるだろう。残念ながら、これまで野球界は最高の舞台で最大のスーパースターを見ることができなかった。そして今ポストシーズンは大きな注目と特大のプレッシャーがかかる舞台で、球界最高背選手のプレーを見る夢が現実となった」
と、アメリカ4大プロスポーツのスーパースターたちと大谷翔平を比べて紹介。
このメディアの歓迎ぶりを見ても大谷が今やMLBを代表するアイコンになった感がある。
シーズン前にプロスポーツ史上最高額でドジャースと契約し、歴史的な偉業「50-50」を達成し、「54-54」まで数字を伸ばした大谷翔平。
記事ではさらに
「大きなチャンスが訪れた時に、持てる力を存分に発揮できる選手は数少ないが、オオタニは何度もそうした選手であることを証明してきた。2023年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)決勝のクローザー、50ー50を達成した次の打席でもう1本の本塁打を打った。実力を発揮するにはポストシーズンほど適した場所はない。実現の可能性は低いにせよ、右肘の手術から復帰してポストシーズンで投げるという神秘的な可能性も、オオタニという選手への興味をさらにそそる要素だ」
と、大谷を高く評価している。
ポストシーズンでの活躍が選手としての価値をさらに高め、評価が上がることは間違いないだろう。同メディアでもその部分を指摘している。
「歴史的にポストシーズンで活躍した選手と、そうでない選手は、キャリア成績に関係なく違った見方をされる。10月に素晴らしい活躍を見せる事実こそ、選手としての伝説をさらに強める要素となる。この点、オオタニはまだ白紙の状態だ。今月、ひとりの野球選手が不滅の伝説的選手になるかどうかの旅路に出る。7年目にしてそのチャンスをようやくつかんだのだ」
大谷翔平がMLBの真のアイコンとして勇躍するチャンスがいよいよやってきた。ディビジョン・シリーズでの敗退が多いドジャースをどこまで導けるのか、期待感をもって見ていきたい。