レッドソックスが山本由伸争奪戦に敗れた場合の“プランB”を成功させたようだ。先発右腕ルーカス・ジオリトと契約に合意したことを米メディア「ESPN」のジェフ・パッサンが関係者から得た情報として伝えている。
MLB移籍情報
レッドソックスとガーディアンズからFAのルーカス・ジオリトは2年総額3850万ドルの契約で合意した。この契約には、2024年のシーズン後のオプトアウト権が含まれている。
契約の中身は、2024年が1800万ドルでオプトアウトした場合は100万ドルのバイアウトが与えられ、オプトアウトしなかった場合は、2025年が1900万ドル。
3年目の2026年は条件付きのオプションで、その条件とは2025年に140イニング未満の場合は1400万ドルの球団オプション、140イニング以上の場合は1900万ドルの相互オプション。
この球団オプションには球団側が破棄し場合の150万ドルのバイアウトが付いている。
ということでジオリトに保証されている金額は1年目1800万ドル、2年目1900万ドルとバイアウト150万ドルの3850万ドルということになるらしい。
Giolito’s deal with Boston gives him an $18M salary in 2024 and a $1M buyout if he opts out. If not, the salary for 2025 is $19M. There is a conditional option for 2026 — $14M club option if he throws under 140 innings in 2025, $19M mutual option for 140+, with a $1.5M buyout.
— Jeff Passan (@JeffPassan) December 29, 2023
ジオリトは29歳。ホワイトソックス時代の2020年と21年には開幕投手も務めたエースで、20年にはノーヒット・ノーランも記録している。
今季はシーズン途中に2度の移籍を経験し、ホワイトソックス、エンゼルス、ガーディアンズの3チームでプレー。
シーズン途中に大きく環境が変わったこともあって33試合に先発して自己最多の184.1イニングを投げたが、リーグワーストの41本塁打を浴びるなど本来のパフォーマンスを発揮できず、3チームトータルでは8勝15敗、防御率4.88、204奪三振だった。
RHP Lucas Giolito has reportedly agreed to a deal with the Red Sox. pic.twitter.com/78ATsmyGER
— MLB Network (@MLBNetwork) December 29, 2023
これでレッドソックスの先発ローテーションは、クリス・セール、ジオリト、ブライアン・ベヨで5枠中3枠が確定したが、残りの2枠が未定。
その2枠をニック・ピベッタ、カッター・クロフォード、タナー・ハウク、ギャレット・ウィットロックらが争う状況になるものと思われる。