あまり好きな選手ではないがパドレスのフェルナンド・タティスJr.遊撃手が、40号本塁打を記録した。
遊撃手としてNL2人目、タティスJr.が40本塁打
パドレスのフェルナンド・タティスJr.が22日(日本時間23日)、ホームでのジャイアンツ戦の7回1死走者なしの場面で40号本塁打を記録した。
Fifth #Padres player with a 40 HR season.
Tenth in @MLB history to do it at age 22 or younger.
And the 15th ever to steal 25+ bases in the same season.
It's a small club, but Fernando Tatis Jr. is in it. pic.twitter.com/uzpzhEDUT6
— San Diego Padres (@Padres) September 23, 2021
遊撃手の40本塁打は史上2人目
年間40本塁打は、殿堂入りしたカブスの遊撃手アーニー・バンクスが1955年から60年までの間に5度、40本塁打以上を記録しており、それに続くナ・リーグ2人目となる。
またMLB公式スタッツによると、22歳以下で40本塁打以上をマークするのは、タティスJr.がメジャー10人目。
さらに、大谷翔平とア・リーグの本塁打王を争うブルージェイズのウラジーミル・ゲレーロJr.内野手もここまで46本塁打を記録しており、複数の22歳以下の選手が同シーズンに40本塁打以上を放つのは史上初という。
タティスJr.に関しては、このブログでも2019年3月28日に紹介したが、20歳85日という若さで開幕ロスター入り、「6番・遊撃」でメジャーデビュー。これは1999年にエイドリアン・ベルトレイ(当時ドジャース)の19歳363日に次いで早いデビューだった。
タティスJr.とはどんな選手?
ドミニカ共和国出身のタティスJr.は15年にホワイトソックスと契約。16年にパドレスに移って18年はチーム内プロスペクト・ランキング1位。夏のオールスター・フューチャーズゲームの世界選抜に選出された。
その後、2018年7月25日に骨折した左手親指の手術を受けるため、残りシーズンを全休したが、2019年のオープン戦では21試合に出場して打率.241、2本塁打、4打点、2盗塁、OPS.761をマークしている。
パドレス内にはMLB.comのプロスペクトランキングで10人の若手がいるが、タティスJr.はMLBプロスペクト・ランキングの全体2位、BP3位で、そのトップをきっての昇格だった。
デビューから最初の2シーズンで143試合39本塁打、27盗塁で打率.301、出塁率.374、長打率.582、OPS.956に達すると、平均OPSプラスも154の高い数値を示し、この2年間でスター選手としての地位を固めた。
今季は開幕前に14年3億4000万ドル(別にサインボーナス1000万ドル)の長期の大型契約を結んだ。
これは、彼のフリーエージェント(FA)までの年俸調停期間の数年間を買い取った長期契約で、総額ではドジャースと12年3億6500万ドルで契約を延長したムーキー・ベッツ、エンゼルスと10年3億6000万ドルで契約を延長したマイク・トラウトに次ぐメジャー史上3番目の大型契約だ。
本塁打を打った後の3塁ベースを回る時のバカみたいなパフォーマンスは好きではないし、感情をコントロールできないのは、まだまだ一流のメジャーリーガーではないと思うが、今後も注目の選手であることは間違いないだろう。
故障も多く、長期契約が不良債権にならないことを祈るが、ダルビッシュの援護射撃など、期待するところは大きい。