MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

パドレスに激震!タティスJr.が薬物規定違反で80試合出場停止処分

 

タティスJr.がPED使用で80試合の出場停止処分

 

現地時間8月12日(日本時間8月13日)、メジャーリーグ機構はパドレスフェルナンド・タティスJr.に対して薬物規定違反により80試合の出場停止処分を科したことを発表した。

 

これは、タティスJr.内野手MLBの共同薬物防止・治療プログラムに違反するパフォーマンス向上薬であるクロステボル=Clostebol(PED)の検査で陽性反応を示したことに対する裁定だ。

 

 

 

 

出場停止処分の80試合は無給。処分はただちに効力を発し、残り48試合のため、来季も開幕から32試合に出場できないことになる。

 

現在23歳のタティスJr.は、2019年に20歳85日という史上2番目の若さでパドレスの開幕ロースターに入り、ジャイアンツとの開幕戦で2安打を放った。

 

その時の様子はここでも紹介したが、その後は、順調にメジャーに適応し、3年目の昨季は、130試合に出場して打率.282、42本塁打、97打点、25盗塁、OPS.975の好成績をマーク。

 

 

負傷欠場が多いコスパの悪い選手だが、2年連続のシルバースラッガー賞を受賞し、MVP投票では自己最高の3位にランクインした。

 

今季はパドレスと結んでいる14年3億4000万ドルの超大型契約の2年目。故障離脱と出場停止処分で全休が確定した。コスパの悪い選手だ。次も発覚すればおそらくヤンキースのA・ロッドのように1年間の処分になることが予想される。

 

パドレスはこれに対し「驚いたとともに非常に失望している。我々は更生プログラムを全力で支援し、フェルナンドがこの経験から学ぶことを願っている」との声明を出した。

 

タティスJr.は声明で「白癬(はくせん)治療の際、気付かずにクロステボルが入った薬を使用していた。禁止薬物が含まれているものを避けるために、自分が利用可能なものを使うべきだった。自分はそれを怠った」などと説明している。

 

さらに、ファンやチームメートらに対して謝罪し、異議申し立てはしないということで、処分は直ちに適用される。

 

この薬物に関しては過去にディー・ゴードン(2016年)も処分を受けている。

 

異議申し立てを行った場合は、出場停止は短縮されるかもしれないが、ダーティーなイメージは引退するまで付きまとい、対戦チームのファンからは野次られ、自身の経歴に傷がつくのは免れられないだろう。

 

これは個人感想だが、球団からすればコスパも悪くイメージの悪い選手になるかもしれないが、まだまだ若いのでセカンドチャンスがある。罪人のような扱いだけはして欲しくない。

 

多くの子供たちが見ている。治療プログラムを受けて薬物と真摯に向き合って欲しい。後ろ指をさされるようなことはして欲しくない。