日本のメジャーリーグファンにとって、これほどうれしい瞬間はない。海を渡ったサムライ野球選手が偉業に到達した。
ただし、考えてみればこれは単なる通過点かもしれない。
大谷翔平NEWS
104年ぶりの「2桁勝利&2桁本塁打」+通算118号HRと1000奪三振
大谷翔平投手が今季19試合目の先発登板で初のメジャー10勝目を飾った。
先発投手の勝利数はその投手を評価する上ではそれほど重要ではないが、この場合は、1918年のベーブ・ルースと比較することで、意味を持つ。
時代背景やボールの質、スタジアムの広さなど、単純には当時とは比較できないが、大谷翔平は、1918年のベーブ・ルース(当時レッドソックス)以来、104年ぶりの「2桁勝利&2桁本塁打」に到達した。
— Bally Sports West (@BallySportWest) August 10, 2022
〇試合展開
現地8月9日(日本時間10日)、大谷翔平投手は敵地でのアスレチックス戦に「2番・投手兼DH」で出場。6回91球で奪三振5、与四球3、被安打4、無失点の好投で10勝目(7敗)を挙げた。
この試合で大谷は1点リードの3回裏、先頭打者ジョナー・ブライドを空振り三振に仕留め、日米通算1000奪三振(NPBで624K、MLBで376K)も記録している。
その直後の2死一、三塁では、ラモン・ラウレアーノが放った強烈な打球が左足に直撃するアクシデントで心配したが、痛みをこらえて奮闘する大谷を5回にはテイラー・ウォードが15号3ランでランサポート。
大谷は、4点リードをもらって5回1死ではニック・アレンから空振り三振を奪いキャリアハイとなる今季157奪三振目をマーク。これはア・リーグ(AL)4位。次の6回を三者凡退に抑えた。
ダメ押しの25号ソロ本塁打
そして、7回の第4打席では自らの10勝目を確実にする25号ソロ本塁打を放った。これは、イチロー氏を抜く日本人選手2位のメジャー通算118号本塁打になった。
大谷は7回も投げようとしたが、ネビン監督代行が止めた。5点をリードした場面で勝利投手の権利を持って6回を投げ切ってマウンドを譲った。
大谷が7回も行こうとした理由は、『ケガが関係している事だから、とアンパイアに説明して交代させてもらった。ショウヘイは故障明けのハーゲットに急いで準備させたくなかったからベンチから出て行った。ハーゲットとの連絡でショウヘイとの連携が完璧ではなかった。』と、ネビン監督代行は語った。
ちなみに、この日の打者・大谷の第1打席は四球。第2打席はファーストゴロ、第3打席はセカンドへの内野安打、第4打席が左腕から今季6本目をライトスタンドに運んだ。
With his 118th home run, Shohei Ohtani passes Ichiro Suzuki for second-most home runs in MLB by a Japanese-born player! pic.twitter.com/O0jHElcPZF
— Los Angeles Angels (@Angels) August 10, 2022
この日は、4打席3打数2安打、1打点、1四球で8回表一死満塁で回ってきた第5打席は代打を送られて交代した。大谷を観たい敵地のファンから凄いブーイングが起こった。
Post Game Sho 2/2🎙️⚔️✅
— Anaheim Sports (@AnaheimSports1) August 10, 2022
Shohei Ohtani & Ippei Mizuhara take questions from the press after the #Angels win over the Oakland Athletics.
Credit: Ballys#LTBU #大谷翔平 #Ohtani #Angels #GoHalos pic.twitter.com/OCogqIcOt2
【投手成績】
19試合、111イニング、防御率2.68(AL6位)、FIP2.45(AL2位)、WHIP1.045(AL8位)、奪三振157(AL4位)、奪三振率12.73、被打率.214(AL7位)、QS率57.6%。
【打撃成績】
107試合、399打数102安打の打率.256、本塁打25(三塁打3、二塁打17)、打点66、塁打200、四球54(死球4)、盗塁11、出塁率.348、長打率.501、OPS.849となっている。