MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

代打・筒香嘉智がチャンスにタイムリー 9月も好調 打率.327、11打点

パイレーツ筒香嘉智外野手が代打起用でもタイムリ二塁打を放ち、勝負強さを発揮した。

 

筒香、4試合ぶりの長打 PITのOPSは1.098

 

筒香嘉智が、敵地でのレッズ戦に8回2死一塁のチャンスに代打で起用され、結果を残している。

 

 

レッズの救援右腕ロレンゼンと対戦し、フルカウントから粘った末の9球目、92.3マイル(約148・6キロ)の内角高めへのカットボールを右翼右へ弾き返し、9月の11打点目をマークした。

 

 

9月は18試合で55打数18安打の打率.327、本塁打3、打点11、四球10の出塁率.431、長打率.582、OPS1.013。今季通算では189打数43安打、打率.218本塁打8、打点22、出塁率.323、長打率.423、OPS.726。

 

 

パイレーツ移籍後は32試合で、打率.314、本塁打8、打点22、OPS1.098とハイレベルのスタッツを残している。

 

 

 

来季、筒香嘉智の162試合での活躍を見たい気がしてきた。この活躍を前半戦にしていたらオールスター選出も夢ではなかった。

 

 

パイレーツの外野陣に筒香はフィットするのか?

 

パイレーツは再建期のチーム。外野陣はセンターのライアン・レイノルズ(3年目26歳)がレギュラーを約束されているぐらいで、両翼は空いている。強いて言えば元マリナーズのベン・ギャメル(6年目29歳)ぐらいがライバルだ。

 

 

ギャメルは左打者、112試合中、左翼で69試合、中堅17試合、右翼15試合、一塁4試合で起用されて筒香と重なる部分も多い選手だ。

 

 

パイレーツにはMLBパイラインのプロスペクト・ランキングで100位以内の有望選手が8人いるが、投手や捕手、内野手がほとんどで外野手はいない。

 

 

パイレーツはスモール・バジェット(低予算)のチームの為、全体のペイロールは低く、野手では正一塁手コリン・モランの280万ドルが一番高いぐらい。前述のギャメル外野手も150万ドル。

 

 

メジャー平均年俸が2019年405万ドル、2020年389万ドル(60試合を162試合で試算して)だから、平均以下の選手がほとんど。

 

 

筒香の年俸は今季700万ドルで、パイレーツとの契約更新は厳しいが、チームの相場で考えて筒香が年俸ダウンを受け入れればパイレーツと契約を更新できる可能性は十分にあるとみたい。

 

 

筒香は来季30歳。来季1年は冷や飯を食う覚悟で年俸ダウンを受け入れて1年間(162試合)で実績を作る。このパイレーツでの活躍を認められてレギュラー扱いで規定打席以上出れば、数字は付いてくるだろう。

 

 

仮に打率.250程度でも30本塁打、100打点以上なら、チーム本塁打数はMLB最低のパイレーツからすれば大きな戦力だ。そうなれば2022年以降、どこかのチームで今季並みの年俸と複数年契約を結ぶことができるだろう。