【MLB移籍情報】エンゼルス、マリナーズなど西海岸のチームに小さな動き

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エンゼルスがアレックス・クラウディオと１年112万5000ドルで契約

エンゼルスがブルペンを補強している。ブルワーズがノンテンダーFAで放出した救援左腕アレックス・クラウディオと単年契約の年俸112万5000ドルで獲得した。

クラウディオは、プエルトリコ出身の28歳。19年にはメジャー最多の83試合に登板したタフガイ。変化球投手で投球フォームのクセが強く、今季はシンカー39%、チェンジアップ38％というデータが残っている。奪三振率も通算6.34であまり高くない。

メジャー７年間で311試合に登板し、15勝８敗13セーブ、50ホールド、防御率3.44。通算では右打者には打率.305と良く打たれている数字が残っている。

OFFICIAL: The #Angels have agreed to terms with LHP Alex Claudio.

Welcome to the Halos! 🤝 pic.twitter.com/DZZ3vqaGId
— Los Angeles Angels (@Angels) December 16, 2020

先発投手、捕手、ブルペンがエンゼルスの補強ポイント

エンゼルスのブルペン補強はクローザー候補のイセル・イグレシアス、ホゼ・アルベルト・リベラに次いで3人目だが、イグレシアスはトレード、リベラはルール５ドラフトだったのでFA補強はこれが最初の一人。

補強のプライオリティの高いエース格の先発投手獲得のために資金は確保しておきたいところだが、先発投手や捕手は、補強ポイントだが、各球団のニーズも高く、契約年俸も高額の為にそう簡単には決まらない。それとは別にブルペンの頭数を着実に揃えているという印象だ。

エンゼルスのブルペンは今オフにハンセル・ロブレス、マット・アンドリース、ホビー・ミルナー、ジェイコブ・バーンズ、ノエ・ラミレスなどのBS中継やCS中継などを見ている日本のMLBファンには馴染みのある選手たちがフリーエージェント（FA）やノンテンダーFAでチームを去ったので、ちょっと寂しい気がするが、MLB全体で21位だった防御率は刷新が迫られていた。

マリナーズが右腕・ミドルトンを獲得

マリナーズは現地16日（日本時間17日）、エンゼルスからノンテンダーFAとなっていた救援右腕キーナン・ミドルトンとメジャー契約した。契約内容は80万ドル＋出来高払い。

記事にするほどのインパクトのある補強でもないような気がするが、前日にはレンジャーズとのトレードでラファエル・モンテロを獲得しており、それに続くブルペン補強になる。今オフではルール5ドラフトでタイガースから25歳のウィル・ベスト

も獲得している。

キーナン・ミドルトンは27歳。17年に64試合に登板して3セーブ、10ホールド、防御率3.86の数字を残しているが、18年5月にトミー・ジョン手術を受け、19年8月に手術からから15ヶ月でメジャーへ復帰。復帰後は球速がアップしており、今季は97.1マイルを計測しているという。メジャー4年のキャリアで9セーブ、14ホールド、防御率3.48をマークしている。

ルール5ドラフト（Rule 5 draft）とは？

MLBファンの方にはお馴染みのドラフトだが、有望選手が十分な活躍の場を与えられずにマイナーリーグで半ば飼い殺し状態になることを防ぐため行われているドラフト。MLB規約の第5条に規定されていることから、通常のドラフトと区別するために、この名称で呼ばれている。毎年ウインターミーティングの最終日に行われることが多い。

メジャー部門（メジャーリーグ・フェイズ）とマイナー部門（トリプルA・フェイズ）がある。今季はメジャー部門が18人、マイナー部門が56人だった。ちなみに下がメジャー部門で指名された18人。