82試合の短縮シーズン案、次は選手会との協議
昨日もお伝えしたとおりMLBは7月上旬の開幕に向けて各方面と協議はを進めている。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で大きく遅れている開幕だが、スポーツ専門局ESPN(電子版)などの報道では、MLBの開幕案にMLBオーナー会議も承認したようだ。
次の段階として12日(日本時間13日)と選手会との会合がもたれ、細かい内容を詰めていくことになる。
選手会との協議ではコロナウイルスのパンデミック時の選手の安全性の確保と、短縮シーズンの補償に関する財務上の質問が優先リストの最上位になるとESPNは伝えている。
オーナー会議で承認されたMLBの提案
①開幕は7月4日独立記念日の週末に無観客試合で開催
②シーズンは82試合。
例年は162試合制だが、今季は82制。
③同地区対決と他リーグの同地区のみ対戦のリーグ戦
移動による感染リスクを避けるために、ア・リーグとナ・リーグの両リーグの同地区が対戦する地域性の強い対戦カードが組まれることになる。例えばア・リーグ東部地区とナ・リーグ東部地区など。東海岸のチーム対西海岸のチームによる対戦は行われない。その代わり人気のインターリーグ戦が例年より増える。
④プレーオフ
プレーオフは現行各リーグ5チームの計10チームから各リーグ7チームの計14チームで争う方式。
(各リーグの東部、中部、西部地区の各上位2チームと3位の中から最高勝率の1チームがワイルドカード)
⑤完全指名打者制
ナ・リーグも今季に限ってはDH制を採用。
⑥ベンチ入りは26人から30人枠
過密日程から来る選手の負担増を考慮してアクティブロスターを30人枠に拡大する。
以上のプランで6月にキャンプインするが、試合開催は州知事らによって承認された地域に限るという。場合によってはニューヨークは開催できず、ヤンキース対メッツが他地域で開催される可能性も示唆している。
ただ、無観客試合の場合はホームでのメリットはないので、キャンプ地のフロリダ州やアリゾナ州での開催もあるかもしれない。今後、正式なスケジュールが発表を待ちたい。