レッドソックスのマクヒューも間に合いそう
37歳のベテラン投手ジャスティン・バーランダー(アストロズ)が右股関節の手術から復帰して投球練習を再開した。タイガースの2016年ア・リーグ新人王マイケル・フルマー投手もトミー・ジョン手術から復帰して開幕が間に合いそうな状況だ。
「開幕延期で逆に開幕に間に合いそうな選手たち」というタイトルで、この2人のことは紹介したが、レッドソックスのコリン・マクヒューとアレックス・ベルドゥーゴも順調に回復している。
MLB公式サイトによると両者とも通常のシーズンでは開幕には間に合わない予定だったが、シーズン開幕が延期となり、開幕からアクティブロスターに登録される可能性が出てきた。
レッドソックスのデーブ・ブッシュ投手コーチによるとマクヒューは、アストロズに在籍していた昨季の時点で痛めていた右腕の屈筋の回復に時間がかかっており、3月上旬に契約した時点では、少なくとも開幕からの数週間を欠場する予定だった。
マクヒューはまだ腕の強度を取り戻す段階であり、全力投球ができる状態には至っていないということだが、彼も開幕が遅れていることで間に合う可能性がでてきた。
マクヒューは14年にメジャーデビュー。15年は先発として32試合、チーム2位となる203回2/3イニングに登板。防御率3.89、19勝 (ア・リーグ2位) 7敗、171奪三振という好成績を残した。
16年も33試合に登板して3年連続2ケタ勝利となる13勝10敗をマーク。17年は肘の故障で出遅れ、18年は開幕前にゲリット・コールをトレードで獲得したことにより先発6番手に下がり、リリーフとして58試合に投げ、6勝2敗、防御率1.99、WHIP0.91だった。19年は8試合の先発にとどまり4勝5敗、防御率4.70、WHIP1.23でオフにフリーエージェント(FA)になった。
エースのクリス・セールがトミー・ジョン手術で今季も含めた長期離脱が確定しており実績のあるマクヒューの復帰は大きな戦力になる。
アレックス・ベルドゥーゴも回復傾向
ムーキー・ベッツを放出した大型トレードでドジャースから移籍したアレックス・ベルドゥーゴも回復傾向にあり開幕に間に合いそうな一人だ。
メジャー4年目だが、最初の2年は計52試合しか出場していないためサービスタイムは1.078(1年と78試合)。昨年は開幕ロースター入りして主にA.J.ポロックの離脱中に出場し、107試合で打率.294、12本塁打、44打点を記録した。
ただ、8月6日に腹斜筋の張りと背中の怪我で故障者リスト入りすると、そのままシーズンを終えレッドソックスに交換要員としてトレードされた。レッドソックスのチーム内プロスペクトランキング1位(MLB)、BPの評価でも1位にランクインしている期待の23歳だ。
ベルドゥーゴはリハビリを続けるためにフロリダ州フォートマイヤーズに留まりフルスイングできる状態まで回復しているという。