バーランダー(アストロズ)が投球練習再開
昨季、8年ぶり2度目の「サイ・ヤング賞」を受賞した37歳の剛腕ジャスティン・バーランダーが右股関節手術を受けた。
2月26日(日本時間27日)、オープン戦2度目の登板に臨んだジャスティン・バーランダーは、右上腕三頭筋に痛みを訴え2イニング(29球)を投げたところで降板した。2度目の登板ということで45球から50球前後の球数が考えられたが早めの降板だった。
オープン戦初登板で97マイルを計測したバーランダーは、上々の滑り出しで、スプリングトレーニング序盤に痛めた股関節の状態に問題がなかったことに満足していた。
しかし、オープン戦2度目の登板は、球速が91~94マイル程度にとどまっていた。ベイカー監督によると、バーランダーは2イニング目を投げ終えたあと、投手コーチのブレント・ストロームに痛みを訴えていたようだ。
MLB公式サイトでも「Verlander on opener: 'Probably take a miracle'」というバーランダーのコメントを引用したタイトルで、そのことを伝えている。
バーランダーはインタビューに答え「オープニングデイに投げるにはおそらく奇跡でも(起き)ない限り無理だろう」と語った。彼は「しかし、奇跡を信じて、諦めたくない」ともコメントしている。
MRI検査の結果、右広背筋を痛めていることが判明したが、今回の手術はその部分ではなく股関節だった。3月18日に発表され復帰までは6週間かかる予定で、通常のシーズンなら開幕を故障者リストで迎えるはずだった。
ところが開幕が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で遅れているため開幕戦は間に合う見込みだ。すでに投球練習を再開していることも報じられている。
タイガースのフルマーも間に合いそうな雰囲気
2016年アメリカン・リーグ新人王のマイケル・フルマーは、トミー・ジョン手術から今季中盤戦以降の復帰を目指していたが、彼もシーズン開幕が大幅に遅れそうな状況の中、開幕に間に合いそうな選手の一人だ。
フルマーは、昨年3月にトミー・ジョン手術を受け、19年シーズンを全休。同手術からの復帰には通常、14~16ヶ月を要するため、タイガースは今年7月ごろの戦列復帰を想定していた。
メジャー1年目の16年に11勝7敗、防御率3.06の好成績で新人王を受賞。17年も10勝12敗、防御率3.83でタイガースの先発ローテーションの一角を担っていた。
今季のタイガース先発ローテーションは、昨季238奪三振のマシュー・ボイドを中心に、ジョーダン・ジマーマン、イバン・ノバ、ダニエル・ノリス、スペンサー・ターンブルの5人でシーズンを迎える予定だったが、ここにトミー・ジョン手術から復帰のフルマーが加わることになり、タイガースには、こんな状況の中でも明るいニュースだろう。