ヤンキースの右腕セベリーノのトミー・ジョン手術は、すでに紹介したが、ヤンキースの永遠のライバル球団レッドソックスもエースのクリス・セールが開幕を故障者リスト(IL)で迎える可能性が高い。
レッドソックスのロン・レネキー暫定監督は現地27日、インタビューに答え、インフルエンザと肺炎の影響によって調整が遅れていることを明かした。
レネキーのプランでは、先発ローテーション投手は「レギュラーシーズン開幕までに6度の先発登板をこなす必要がある」という方針で、調整の遅れているセールを比較的スケジュールのゆるい4月に無理をさせず、十分な調整を行ってからレギュラーシーズンの登板に臨ませるという方針のようだ。
MLB公式サイトによるとセールの開幕戦回避によりレッドソックスの開幕戦には昨季19勝のエドゥアルド・ロドリゲスが先発することになるという。
セールは、19年3月22日に、20年から5年総額1億4500万ドルの契約延長を結んだ。契約には全球団へのトレード拒否権と22年シーズン後のオプトアウト、先発登板数による25年2000万ドル以上のオプションが含まれている。
昨シーズンは、キャリアハイの1試合17奪三振を記録。8月13日には史上最少投球回で通算2000奪三振に到達した。
しかし、8月17日に左肘の炎症でIL入りすると、PRP注射による肘の治療で、そのままシーズンを終了。25試合147回1/3で6勝11敗、防御率4.40、218奪三振で、12年以降では投球回数、勝利数、防御率でキャリアワーストだった。
ただ、今回の調整遅れは肘のトラブルではないことも伝えられており、4月後半か5月にかけての戦線復帰が考えられる。
ちなみにレッドソックスの開幕における先発ローテーション予想は下記だが、4番手はライアン・ウェバー(2勝4敗/5.09ERA)と予想したが、今後の調子次第ではメンバーが変わることも考えられる。
【先発ローテーション予想】
クリス・セール
1 エドゥアルド・ロドリゲス 左
2 ネイサン・イオバルディ
3 マーティン・ペレス
4 ライアン・ウェバー
5 (オープナー)
ヘクター・ベラスケス(1勝4敗/5.43ERA)
マット・ホール 左(0勝1敗/7.71ERA)
クリス・マッツァ(1勝1敗/5.51ERA)
チーム内プロスペクトランキング30位以内で、すでにAAAまで昇格しているマイク・シャワリン、タナー・フックらの若手の昇格も考えられる。セールがいないレッドソックスの先発ローテはCクラス。昨年のようにヤンキースの独走を許すかもしれない。