デトロイト・タイガースが、韓国プロ野球(KBO)で実績を残した右腕ドリュー・アンダーソン投手(31)と1年契約で合意した。契約には2027年の球団オプションが付帯する見込みで、正式発表は身体検査後に行われる予定だ。
MLB移籍情報

Free-agent right-hander Drew Anderson in agreement with Tigers on one-year deal with club option, pending physical, sources tell @TheAthletic. Spent last four seasons in Japan and Korea, and had a 2.25 ERA in 30 starts in KBO in 2025. Hasn’t pitched in majors since 2021.
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) December 5, 2025
タイガースがアンダーソン獲得の意味を考える
タイガースが、韓国プロ野球(KBO)で好成績を残した右腕ドリュー・アンダーソンと1年契約を結んだことは、単なる補強の一つに過ぎないかもしれない。しかし、その裏にはチームの現在地と未来図が透けて見える。
■再建から勝負へ――現実的な選択
A.J.ヒンチ監督のもと、タイガースは再建期を抜け出しつつある。若手主体の投手陣に厚みを持たせるための「保険」契約。それは派手さこそないが、勝負をかけるチームにとって極めて現実的な選択だ。
■アジアで掴んだ復活劇
MLBでは通算防御率6.50と苦しんだアンダーソンだが、アジアでキャリアを蘇らせた。広島での修行(経験)を経て、SSGランダーズで防御率2.25、245奪三振という圧倒的な数字を残した2025年シーズンは、彼をリーグ屈指のエースへと押し上げた。異国の地で培った投球術と精神的タフネスは、再びメジャーの扉を開く力となった。
■ローテーションの中での役割
タイガースの先発陣はタリック・スクーバル、ケーシー・マイズ、ジャック・フラハティ、リース・オルソン、トロイ・メルトンらが並ぶ。
そこにアンダーソンが加わることで、ローテーションはより多様性を増す。だが期待は「救世主」ではなく「保険」。制球難や耐久性への懸念は残り、彼の役割はあくまでデプスの補強にある。
■ベテランがもたらす副産物
それでも、この契約には数字以上の意味がある。アジアで成功を収めたベテラン右腕が若手投手陣に与える影響は計り知れない。
投球術だけでなく、異文化で戦い抜いた経験は、メンターとしての価値を持つ。チームにとって「戦力」と「教育」の二重効果を期待できるのだ。
■試金石となる挑戦
31歳で再びメジャーに挑むアンダーソン。その成否は、タイガースの補強戦略が的中したか否かを測る試金石となる。派手な補強ではなく、現実的な一手を積み重ねる姿勢こそ、今のタイガースを象徴している。