2017年度の「サイ・ヤング賞」が発表され、ア・リーグがインディアンスのコーリー・クルーバー、ナ・リーグがナショナルズのマックス・シャーザーに決まった。
クルバーは、14年以来2回目の受賞。5月に故障者リスト入りしたが、29試合で203回2/3を投げて最多タイの18勝4敗、防御率でもトップで、308奪三振で17勝をマークしたレッドソックスのクリス・セールを抑えて1位票を獲得した。
オールスター以後でクルーバーは15試合に登板して防御率1.79、一方のセールは14試合で同3.12。セールは終盤スタミナ切れした印象が強かった。
投票では2位セール、3位にはヤンキースのルイス・セベリーノが入った。
ナ・リーグでは、最多勝、最優秀防御率のクレイトン・カーショーを抑えてマックス・シャーザーが2年連続3度目の受賞。
2位のカーショーはポストシーズンでも大活躍したが、途中で故障者リスト入りして27試合175回の登板にとどまり、キャリアハイの防御率2.51、ナ・リーグ最多の268奪三振をマークしたシャーザーには届かなかった。3位はスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)だった。
シャーザーは、カーショーと並ぶ3度目の受賞だが、これまでの最多受賞はロジャー・クレメンスの7度。次にランディ・ジョンソンが5度、スティーブ・カールトンとグレッグ・マダックスが4度受賞している。
《最近の受賞者一覧》
ア・リーグ | ナ・リーグ | ||||
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年 | 選 手 | チーム | 年 | 選 手 | チーム |
2017 | C・クルバー | インディアンス | 2017 | M・シャーザー | ナショナルズ |
2016 | R・ポーセロ | レッドソックス | 2016 | M・シャーザー | ナショナルズ |
2015 | D・カイケル | アストロズ | 2015 | J・アリエッタ | カブス |
2014 | C・クルバー | インディアンス | 2014 | C・カーショー | ドジャース |
2013 | M・シャーザー | タイガース | 2013 | C・カーショー | ドジャース |
2012 | D・プライス | レイズ | 2012 | R・A・ディッキー | メッツ |
2011 | J・バーランダー | タイガース | 2011 | C・カーショー | ドジャース |
2010 | F・ヘルナンデス | マリナーズ | 2010 | R・ハラデー | フィリーズ |
2009 | Z・グリンキー | ロイヤルズ | 2009 | T・リンスカム | ジャイアンツ |
2008 | C・リー | インディアンス | 2008 | T・リンスカム | ジャイアンツ |
2007 | C・C・サバシア | インディアンス | 2007 | J・ピービ | パドレス |