ヒューストン・アストロズの2勝、ボストン・レッドソックスの1勝でむかえたはア・リーグ・ディビジョンシリーズ(ALDS)。
その第4戦が9日(日本時間10日)、レッドソックスのホーム、フェンウェイパークで行われ、アストロズが5対4で制し、先に3勝を挙げたアストロズが2005年以来、12年ぶり5回目のア・リーグ・チャンピオンシップ(ALCS)進出を決めた。
MLB2017
試合は、レッドソックスが右腕リック・ポーセロ。アストロズが今季14勝右腕チャーリー・モートンの先発で始まったが、短期決戦らしく早めの交代で、両軍がエースをつぎ込む必勝リレーに出る。
レッドソックスは、3回で5安打2失点のポーセロから第1戦先発のエース左腕クリス・セールを4回から継ぎ込むと、アストロズも5回途中から夏にポストシーズン用に補強した剛腕ジャスティン・バーランダーが登場。
レッドソックスのセールは好投したが5イニング目に入った8回に捕まって、2年目の6番アレックス・ブレグマンに同点ソロ本塁打を浴びせられリードを守れず、変わったクローザーのクレイグ・キンブレムも乱調で、最後はジョシュ・レディックに逆転打を許してしまった。
一方、バーランダーも変わった直後に3番アンドリュー・ベニンテンディから逆転弾を浴び、最後はケン・ジャイルズが2回を1失点(7番の新人ラファエル・デバースのランニング本塁打)を浴びて1点差とされるも後続を抑えて何とか逃げ切った。
What a game! #EarnHistory pic.twitter.com/qVxjPTqaDU
— Houston Astros (@astros) 2017年10月9日
スポーツが勇気を与えることもある
スポーツが勇気を与えることもある。
1995年1月17日、阪神淡路大震災で神戸が被災した年も仰木監督(故人)やイチローが活躍して「がんばろう神戸」を合言葉に地元チームのオリックス・ブルーウェーブが優勝した。11年ぶりだった。(私も大阪で被災したから、あの揺れは今でもトラウマになっている。)
この8月に大型ハリケーン「ハービー」が直撃して、上から2番目に強い「カテゴリー4」の勢力がヒューストンを襲った。最大風速58メートル、24時間で610ミリの雨が降った。
これによりヒューストンは多大な被害を受けた。そのヒューストン市民を励ます為に「HOUSTON STRONG」を合言葉にアストロズがチャンピオンシップまで駆け上がる姿は、2013年のボストンマラソンの悲惨なテロから立ち上がってボストン市民を勇気づけたレッドソックスや、あの時のオリックスを思い出した。