MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

インディアンスがAL中部地区 2年連続9回目の地区制覇

 

ア・リーグ(AL)中部地区で優勝マジックを2としていたクリーブランド・インディアンスが16日、ロイヤルズに8対4で勝ち、2位のツインズが敗れたため、2年連続の地区優勝を決めた。

 

 

MLB2017

 

インディアンスが2年連続9回目の地区優勝

 

92勝57敗。勝率では、あの歴史的22連勝で西部地区のアストロズを抜いて現時点では第1シードをキープしている。

 

 

AL中部地区と言えば機動力野球で魅了したロイヤルズが14年、15年と制覇し、ワールドシリーズ制覇まで駆け上がった。そのチームを抑えて16年に地区を制したインディアンスもリーグを制覇してワールドシリーズで、あと1勝まで迫った。

 

今季もサイ・ヤング賞候補のコーリー・クルーバー(16勝4敗、防御率2.44)を軸にMLB4位の先発陣を形成。アンドリュー・ミラー(49試合、防御率1.62)、守護神コディ・アレン(27セーブ、防御率2.52)を擁するリリーフ陣もMLBトップのスタッツでディフェンスは強い。

 

オフェンスはリーグ4位の134を記録した盗塁数こそ81と減ったが、エドウィン・エンカーナシオン(34本塁打、90打点)やジェイ・ブルース(34本塁打、94打点)らを補強し、長打力がアップ。

 

23歳のフランシスコ・リンドーア、25歳のホセ・ラミレスら、チームのコーナーストーンとも言うべき若手も成長している。

 

それに加えチームカラーであるフランコーナ監督のスモールベースボールが浸透し、繋ぐ野球は健在。勝つ味を知ったチームがどこまでいくのか楽しみだ。

 

 

《チームデータ》

 

★1901年創設

 

★在籍した日本人選手

多田野数人(2004〜2005年)

小林雅英(2008〜2009年)

大家友和(2009年)

福留孝介(2011年)

村田透(2015〜2016年)

 

ワールドシリーズ優勝(2回)

1920 1948

 

★リーグ優勝 (6回)

1920 1948 1954 1995 1997 2016

 

★地区優勝 (9回)

1995 1996 1997 1998 1999 2001 2007 2016 2017

 

ワイルドカード (1回)

2013

 

個人的には弱小球団のイメージしかなかったインディアンスだが2013年、指揮官にテリー・フランコーナ氏を迎え、ワイルドカードで2007年以来となるプレイオフ進出を果たした。

 

2016年には9年ぶりとなる地区制覇を成し遂げると、1997年以来のワールドシリーズでは3勝1敗と王手をかけながら、カブスに無念の3連敗を喫した。今季は1948年以来のワールドシリーズ制覇が目標になる。