MLB2017
前田の起用法
ドジャースの前田健太投手が18日にスポット先発し、シンシナティでのレッズ戦で5回78球を投げ、3安打1失点、5三振、1四球、1死球で、5勝目(3敗)を挙げた。試合は8対7だった。
ロングリリーフに配置転換された前田。ドジャースが過密日程のため、1試合の限定で6月4日以来の先発のマウンドに立った。
この試合の前田は、「うまく試合に入れた。状態も良くて、打者を攻めていくことができた」と言うとおり、序盤を完璧に抑え、5回までデッドボールによる押し出しの1失点に抑えた。
ロバーツ監督は「今日のケンタはこれまで話してきた通りにストライクゾーンを攻めていて、アグレッシブだった」と称賛。
前田は4日を最後に先発ローテーションから外れ、ブルペンのロングリリーバーに配置転換された。9日の前回登板では2人目で救援し4回1失点の好投でプロ初セーブを挙げた。そして、この日のスポット先発での好投。
しかし、78球での降板。相手打線が3巡目を迎える状況で早めの継投策に出た裏には、取り戻せていない信頼がある。
そんな中で、右肩の不調で故障者リスト(DL)に入っていたスチュワートがこの日復帰し、ロバーツ監督は前田と役割が重なるロングリリーフで使う方針を示した。
前田は、2試合連続で好投したにもかかわらず、指揮官は、今後の前田の起用法には明言を避けたという。
ドジャースの先発陣は、MLB30球団中、防御率で2位と好調。そういったことも前田の先発復帰が決まらない要因だ。同地区ではロッキーズ、ダイヤモンドバックスと熾烈な首位争いを繰り広げ、この数年には無かった状況が続いている。
ロッキーズ、ダイヤモンドバックスとも右の強打者が多いだけに前田の存在は必要になってくると思うが、第6の先発という位置づけになるのか、ロングリリーフになるのかは微妙な状況。マイナー降格の可能性も依然としてある。
【先発ローテーション】
クレイトン・カーショー(左)
ブランドン・マッカーシー(右)
リッチ・ヒル(左)
アレックス・ウッド(左)
柳賢振(左)
前田健太(右)