ワシントン・ナショナルズが、クローザーの右腕ジョナサン・パペルボンを解雇した。MLB公式サイト「MLB.com」など複数のメディアが報じている。
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昨年7月のトレード期限前にフィラデルフィア・フィリーズから移籍したパペルボンは、6月に右わき腹の張りで15日間の故障者リスト(DL)入りした。
これは2005年にボストン・レッドソックスでデビューして以来、キャリア12年間で初のDL入りだった。
その後、復帰したが安定感を欠く投球内容で、地区首位のナショナルズは、ポストシーズンを見据えて、この夏のノンウェーバー・トレード期限前にピッツバーグ・パイレーツからクローザーのマーク・メランソンを獲得していた。
Jonathan Papelbon has requested for and received his release from the Nationals. https://t.co/LyOlKN41Z7 pic.twitter.com/JEp42MZ7Kx
— Baseball Tonight (@BBTN) 2016年8月13日
パペルボンといえば、昨年9月23日のボルチモア・オリオールズ戦で、故意にマニー・マチャドの頭部を狙って投球したとして退場処分を受けた後の一連の出来事を思い出す。
MLBは、これに対して9月25日から3試合の出場停止処分を科した。パペルボンは異議申し立てをしたためこの処分は保留されたが、9月27日のフィリーズ戦でブライス・ハーパーとベンチで口論の末、乱闘となり、チームはパペルボンに対して異議申し立てを取り下げさせたうえで、さらにシーズン終了まで4試合の出場停止の処分を下した。
今季は、DLを挟んで37試合に登板。19セーブ(SV率86.4%)、防御率4.37、WHIP1.457と自己ワーストだった。
パペルボンは、クローザーとして通算368セーブ(同88.2%)、セーブ失敗49、防御率2.44、WHIP1.043。オールスターに6度選出されている。
なお、ナショナルズは、これに伴って傘下3Aシラキュースから右腕レイナード・ロペスをコールアップしている。