マリナーズは現地24日、青木宣親外野手を傘下3Aタコマに降格させると発表した。この日先発する左腕ラブランクを含む3投手を昇格させるための措置で、青木はレンジャーズから移籍してきたばかりのウィルヘルムセンと共に降格となった。
34歳の青木はカンザスシティ・ロイヤルズとサンフランシスコ・ジャイアンツ時代のリハビリ試合以外は、これまでマイナー降格の経験はない。
Mariners demote outfielder Norichika Aoki to Class AAA Tacoma. https://t.co/WmGFFUzQon pic.twitter.com/XnTaA6bjVy
— Seattle Times Sports (@SeaTimesSports) 2016年6月25日
青木は、2012年東京ヤクルトスワローズからメジャー入りを果たし、今季はメジャー4球団目となるシアトル・マリナーズと550万ドルの契約で合意した。
リードオフマンとしての役割を期待されたが、今季はこれまで67試合に出場して打率.245と調子が上がらなかった。ここ4年間の青木の平均が打率.287、OBP.353、OPS.739だった事を考えると見劣りする数字だ。盗塁も11度試み、そのうち成功がたった4度に留まっている。
昨年ジャイアンツ時代の前半戦で見せた華々しい活躍とは程遠いイメージだ。
他の外野手もそれほど良いとは言えないが、MLB.comによれば1番打者として期待された青木が致命傷なのは、対左投手の打率がメジャー通算では.304だったものが、今季は打率.177と攻略に苦しんでいること。
青木も現地メディアに対して、「左投手を打つことに重点を置いていければ」とトリプルAで取り組むべきことの一つとして話している。
さらに、先日から何度か紹介しているが、マリナーズの故障者続出の投手事情も影響している。現時点で8名の投手が故障、6名がDL入りしている。この2つの事情が重なって青木の降格になった。